くしゃみや咳、接触で感染する! インフルエンザは手洗い&マスクで予防しよう

今年もインフルエンザのシーズンが到来しました。昨シーズンは流行のピークが早く、12月に一気に患者数が増え、重症化により入院した人が例年より増加しました。その大半を占めたのが60歳以上の方々です。インフルエンザの気を付けるべき症状、予防方法について国立感染症研究所感染症疫学センター第2室室長の砂川富正先生にお聞きしました。

pixta_28313616_S.jpg前の記事「高齢者はインフルエンザが重症化しやすい! 起こりやすい二次感染とは?(1)」はこちら。

 

日常生活で予防の要はこまめな手洗い&マスク

インフルエンザウイルスはA型とB型の2種類が毎年のように流行を繰り返します。「昨年は2回もインフルエンザになった」という方もいるでしょう。インフルエンザウイルスは、人間の体内の免疫から逃れるように変異し続けているため、「毎年インフルエンザになる」という人もいるほど、誰でもかかりやすいのです。日常生活での予防は「手洗い」と「マスク」が要となります。

「インフルエンザウイルスは人がよく触るドアノブや手すり、家具などに付着し、それを触った手で、口や鼻、食べ物などに触れることで感染します。日頃からこまめに手を洗う習慣を持つことが大切です。マスクもしっかり着用しましょう」

マスクは、鼻の部分をしっかり覆うようにし、頬や顎にもマスクを密着させてなるべく隙間を作らないようにするのがコツです。他人からの飛沫感染を防ぐことに加え、無意識のうちに自らの手で口や鼻に触るのを防ぐこともできます。

「咳やくしゃみの症状がある人は、エチケットとしてマスクをきちんと着用してください。ご家族に風邪のような症状がいる場合には、感染予防のために、家庭内でもマスクの着用を心掛けるとよいと思います」 

インフルエンザウイルスはノドの粘膜に付着すると数分で細胞内に入ってしまうため、うがいだけでは防げません。手洗いとマスクを習慣づけましょう。

 

インフルエンザの感染経路は?

●飛沫感染

1811p085_02.jpg感染した人が咳やくしゃみをすることで、 ウイルスを含む飛沫(直径 0.005mm以上の水滴)が飛散する。 これを健康な人が鼻や口から吸い込み、ウイルスを含んだ飛沫が粘膜に接触することによって感染する。


接触感染

1811p085_01.jpg皮膚と粘膜の直接的な接触、あるいはタオルやドアノブなど中間物を介する間接的な接触による感染。

その他にも
空気感染
飛沫の水分が蒸発して乾燥し、さらに小さな粒子(直径 0.005mm未満) の飛沫核となって、空気中を漂い、離れた場所にいる人がこれを吸い込むことによって感染すること。 ただしインフルエンザの感染では、ほとんどないと考えられている。 飛沫核は空気中に長時間浮遊するため、対策としては特殊な換気システム(陰圧室など)やフィルターが必要。

 

◆知っておきたい達人のツボ1

インフルエンザの「ハイリスク群」とは

免疫力が弱く抵抗力がない人、あるいは、心臓、腎臓、呼吸器の機能に障害があるな ど基礎疾患を持っている人は重症化しやすいです。高齢になると加齢で免疫力が低下しやすく持病を抱える方も多いため、ハイリスク群と位置付けられています。

 

次の記事「接種しなきゃダメ?インフルエンザワクチン。日々の生活での予防策は?(3)」はこちら。

取材・文/安達純子 イラスト/堀江篤史

 

<教えてくれた人>
砂川富正(すながわ・とみまさ)先生

国立感染症研究所感染症疫学センター第2室室長。琉球大学医学部卒。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。 医学博士。2002年より国立感染症研究所感染症情報センター主任研究官。感染症の調査・対応を数多く行い、2013年より現職。

この記事は『毎日が発見』2018年11月号に掲載の情報です。

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