老化やインフルエンザ予防の強い味方! 「和紅茶」って何?/国産の紅茶、和紅茶(1)

1801p106_01.jpgここ数年、全国的に生産農家が増えている和紅茶(国産紅茶)。日本で育った茶の樹を使い、日本で紅茶に加工されたお茶を指し、「地紅茶」と呼ばれることもあります。一般的に日本で作られた紅茶は、日本の水や食べ物と相性がよく、ミルクや砂糖なしでもおいしく味わえるのが特徴。また、緑茶に負けない健康成分の豊富さでも注目されています。

 

日本人好みの味と香り。健康効果の高さにも注目!

和紅茶とは、日本で育ったお茶の樹から摘んだ葉を使い、国内で加工された紅茶のこと。そもそも紅茶と緑茶は、同じお茶の樹から作られ、摘み採った茶葉の加工と発酵具合によって緑茶になったり、紅茶になったりします。紅茶は発酵茶といわれ、できあがりの茶葉は深い茶色を帯び、それにより美しい水色や豊かな香り、渋味が出ます。

「和紅茶には、大きく分けて三つのタイプがあります」とは、静岡県立大学 茶学総合研究センター長の中村順行先生。「まずは、"紅ふうき"という品種のようなインド系アッサム種が源流のもの。ほのかな渋味と程よい甘味でバランスがいいのが特徴です。次に、〝やぶきたのような緑茶品種で作られるもの。軽い飲み心地で普段の食事にもよく合います。そして、在来種の葉から作るもの。いずれも、苦味や渋味は少なく砂糖を入れなくてもほのかな甘味を感じられます」。

紅茶には、さまざまな健康効果があることも分かっています。
「紅茶には、抗酸化作用の高いテアフラビンや血糖値の上昇を抑制する紅茶ポリフェノールをはじめ、体にいい健康成分が豊富です。抗ウイルス作用も高いので、インフルエンザの予防にも最適です」(中村先生)。

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【美肌や健康を保つ和紅茶の6つの機能】

●老化とサビつきを予防
紅茶に含まれるテアフラビンには、抗酸化成分が多く含まれており、体の老化やサビつきなどの予防を期待できます。

●生活習慣病の予防に
血中コレステロール抑制や血糖値の上昇抑制、動脈硬化の抑制などの作用がある紅茶ポリフェノールの働きで生活習慣病を予防。

●インフルエンザの予防
高い殺菌作用があり、紅茶でうがいをすると、風邪やインフルエンザの予防になります。使うのは出がらしで十分。

●口腔のケアに
紅茶に含まれるフッ素は、歯のエナメル質を強くする作用があります。虫歯予防や口臭予防が期待できます。

●ダイエットにも効果
紅茶ポリフェノールは糖質の分解、吸収を抑制します。また、カフェインには脂肪分解作用や脂肪燃焼促進作用があります。

●ストレス解消効果も
リラックス効果のあるテアニンと、気分転換にいいカフェインの働きでストレス解消に。香りによってホッとする効果も。

実はすしや煮物などの和食にもよく合う和紅茶。ぜひ、日々の健康習慣にとり入れてみてください。

 
取材・文/笑(寳田真由美) 撮影/米山典子

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<教えてくれた人>
中村順行(なかむら・よりゆき)先生

静岡県立大学 食品栄養環境科学研究院・食品栄養科学部特任教授、食品栄養環境科学研究院附属茶学総合研究センター長。

この記事は『毎日が発見』2018年1月号に掲載の情報です。

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