お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】

溶かし混ぜることで、つるんとした食感を作り出してくれる"寒天"。でも、実はものを固めるだけでなく、混ぜ込むことで、料理をよりおいしく仕上げてくれる効果があるのをご存知でしょうか?『毎日が発見』2018年8月号では、"寒天パワー"を味わえるレシピが紹介されているので、今回はこの中から粉寒天を使った肉料理、ご飯料理を作ってみました。

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[おさらい]トップクラスの食物繊維量を含む"寒天"

お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081801.jpg寒天は、何かに混ぜて使われることがほとんどなので、これ自体にあまり栄養素がないように思えたりしますが、実は、ある栄養素が食品の中でもトップクラスなんだとか。それは「食物繊維」。もともと寒天の原料は、テングサやオゴノリなどの海藻類で、これらを煮溶かし、ろ過して凍結乾燥させたものが寒天になります。この寒天には、水溶性と不溶性、両方の食物繊維が豊富に含まれていて、たとえば粉寒天2gでレタス約1個分に匹敵する食物繊維を含んでいるんだとか。食物繊維には、コレステロール値低下、発がん性の腸内物質排出への貢献、さらには、関節炎やリウマチの予防・改善、制がん作用などもあると期待されています。

そんな寒天をお店で探してみると、糸寒天、粉寒天、棒寒天といったものが見つけられますが、今回は一般的によく使われている「粉寒天」を使って、料理研究家・村上祥子さん考案の寒天料理を作ってみたいと思います。

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(1)プルン&ジューシー「寒天ミートボール」

まずは、肉料理に寒天を使ってみました。
<材料>(2人分)
豚ひき肉(赤身)...200g
A
粉寒天...2g
酒...大さじ1
塩...小さじ1/5
粉チーズ...大さじ2
粗びき黒こしょう...小さじ1/4

サラダ油...小さじ1
サニーレタス...2枚

<作り方>
1、 ひき肉とAを混ぜ、8等分にして丸める。お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081812.jpg 
2、 サラダ油を入れたフライパンにを並べ、ふたをし、火にかけたら強火で2分、上下を返し、ふたなしで、中火で4分焼いたら火を止める。レタスとともに器に盛り、レタスに包んで食べる。お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081813.jpg

気になるお味は?お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081814.jpgひき肉に粉寒天を混ぜ込んだ「ミートボール」が出来上がりました。見た目は、いつものミートボールで、寒天が入っているかなんて全く分かりません。そこで、早速食べてみると、噛んだ瞬間、中から肉汁がじゅわっと出て、驚きました。ミートボール自体もプルンとした質感で、パサつきは全く感じられず。たった2gしか加えていないにもかかわらず、この効果とは、恐るべし"寒天パワー"。冷めてもおいしいので、お弁当のおかずにも重宝しますよ。

 

 

(2)米粒ツヤツヤ「ひじきと桜えびの寒天ご飯」

次は、ご飯料理に寒天を作ってみました。
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<材料>(2~3人分)
A
水...220ml
昆布(3×3㎝)...1枚
削りがつお...小1/2袋(2~2.5g)

芽ひじき(乾燥)...10g
米...1合(150g)

B
しょうゆ...大さじ1
酒...大さじ1

粉寒天...2g
桜えび...大さじ2
三つ葉...1/2わ(15g)

<作り方>
1、 耐熱ボウルにAを入れ、ラップなしで600Wの電子レンジで2分加熱し、こしてだしを取る。お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081810.jpg 
2、 炊飯器に洗った米、1、Bを入れ、寒天をふり入れて混ぜる。この上に、サッとゆでてもどした芽ひじきと桜えびをのせて、炊く。お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081811.jpg 
3、 炊けて蒸らし終わったら、色よくゆでた三つ葉を加え、全体を混ぜれば完成。お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081815.jpg 
気になるお味は?お肉はジューシー、米はツヤツヤ! ボリューム満点&低カロリーな「寒天」料理を【作ってみた】 28081816.jpg

粉寒天を加えて炊いたご飯が出来上がりました。こちらもぱっと見ただけでは、いつもの炊き込みご飯とあまり変わりませんよね。でも、よく見ると、なんだかお米がツヤツヤして、一粒一粒が立っています。早速食べてみると、硬すぎず柔らかすぎず、ちょうどいい硬さに炊けていて、噛めば噛むほど米やひじきの甘さがふんわり口の中に広がります。また、桜えびの塩けや、三つ葉の苦みがいいアクセントになっていて、大人の炊き込みご飯という感じに。

今回は粉寒天を使った料理2品を作ってみましたが、『毎日が発見』2018年8月号では、ほかにもスープに寒天を混ぜたり、つるんとした食感を楽しめる糸寒天を使ったレシピなども紹介されています。ちなみに、粉寒天を使う際には、水に粉寒天をふり入れてから混ぜて、加熱するようにしましょう。逆にすると、粉寒天がきちんと溶けません。

 

いつもの料理に加えるだけで、満足度も食物繊維もUP!

寒天は特定のお菓子にしか使えないと思って、なかなか普段使いする感覚はありませんでした。でも今回、寒天を使った料理を作ってみて、加えるだけで味や食感がおいしくなるのを実感したので、これからは使わないわけにはいきません。しかも、一般的に不足気味な食物繊維も粉寒天2gで補うことができるので、体にとってもぜひ積極的に摂っていきたい食材ですよね。みなさんも、取り入れやすい形状のものを使って、"寒天パワー"を日々の食事に取り入れていきませんか。

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写真・文/JUNKO

 

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