栄養満点で食物繊維も豊富な豆は、生活習慣病予防のためにもぜひ取り入れたい食品。「下ごしらえが面倒」と思う方もいるかもしれませんが、実は難しくありません。親子で活躍する料理研究家、小林まさるさん、まさみさんに、もどし方のコツやおいしいレシピを教えてもらいました。
乾燥豆は栄養の宝庫
植物性たんぱく質、ビタミン、ミネラルを多く含み、食物繊維も豊富な豆は、生活習慣病予防のためにもぜひ取り入れたい食品です。今回使ったのは下ごしらえの簡単な青大豆とレンズ豆。青大豆は水でもどしてゆで、だし汁に浸けると「浸し豆」として、そのままでも食べられます。
レンズ豆は茶色と赤が売られていますが、茶色は皮つきで、赤は皮なし。どちらも水でもどさず、そのまま使えます。
もどし方のポイント
●青大豆
熟しても青い大豆で、普通の大豆とは種類が異なります。浸し豆などにすることが多い食材です。たっぷりの水に一晩浸けてもどしましょう。
●レンズ豆
皮なしの赤レンズ豆。インド料理、フレンチやイタリアンによく使われます。水洗いするだけで、そのまま炒める、煮るなど調理ができます。
まさるさん直伝! 青大豆を使ったレシピ
「青大豆と車麩の煮もの」
歯ごたえのある豆とやわらかな麩の食感を楽しみます。酢を少し入れてもおいしいです。
【材料(2人分)】
青大豆(もどしたもの)...120g(1袋200gをもどして480g。そのうち1/4袋分を使う)
車麩...3枚(約40g)
さつま揚げ...3枚(約120g)
ごま油...大さじ1
A水...1と1/4カップ
しょうゆ...小さじ2
酒...大さじ1
鶏ガラスープの素 ...小さじ1と1/2
【作り方】
1. 鍋に洗った豆を入れ、水7カップ(分量外)を注いで一晩おいてもどす。
2. 鍋を強火にかけ、ひと煮立ちしたらアクを除き、中火で15分ほど、好みのかたさにゆでてそのままさます。
3. バットに車麩を入れ、たっぷりの水(分量外)を注いで10分ほどおいてもどし、水けをよく絞って4等分に切る。さつま揚げは1㎝幅に切る。
4. 鍋にごま油を入れて熱し、さつま揚げ、車麩、水けをきった豆の順に加え、さっと炒める。
5. Aを加えて混ぜ、落としぶたをして中火で5分ほど煮る。
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取材・文/細川潤子 撮影/原 務