植物性たんぱく質を含み、栄養豊富な高野豆腐。さらに、さまざまな料理にもアレンジできる優れモノです。親子で料理研究家として活躍する、小林まさるさん、まさみさんに、おいしい食べ方を教えてもらいました。
小林まさみさん(左)とまさるさん
冬に凍らせて作る高野豆腐は、北海道出身のまさるさんにとって小さいときから食べなじんだ乾物。「炊き込みご飯にも入っていたな。自分の家で干して作っていたんです。旬の食材と煮ると、季節感があっていいね」
まさみさんは「形状を変えると、もっと楽しめます! すったり、刻んだりしていろいろに使えますよ」と新しい食べ方を提案してくれました。ヘルシーな揚げもののころもにもなります。
前の記事「植物性たんぱく質たっぷり! 高野豆腐は応用自在な乾物です/親子で乾物(1)」はこちら。
まさみさん直伝!
ころもを高野豆腐にしたヘルシーな揚げだんごです
「高野豆腐のえびだんご」
【材料】(2人分)
高野豆腐 ... 2枚(35g)
えび ... 中10尾(200g)
A 玉ねぎ(みじん切り) ... 1/4個(50g)
塩 ... 小さじ1/4
こしょう ... 少々
溶き卵 ... 1/2個分
小麦粉 ... 大さじ1
揚げ油 ... 適量
サラダ菜 ... 適量
【作り方】
1. バットに高野豆腐をのせ、たっぷりの湯または水を注ぎ、皿などを重石代わりにのせて20分ほどおいてもどす。しっかり水けを絞り、粗く刻む。
2. えびは塩水で洗い、殻を除いて背わたを取り、粗く切ってから包丁で細かくたたく。
3. ボウルにえび、Aを入れ、なじむまでよく混ぜて、8等分にする。
4. バットに1 の高野豆腐を広げたところで3にまぶし、手で軽くにぎって丸く形を整えながら高野豆腐をはりつける。
5. 揚げ油を170℃に熱し、4を5~6分かけて揚げる。
6. 器に盛ってサラダ菜を添え、好みで塩少々(分量外)をふっていただく。
「おろし高野豆腐のいり豆腐風」
高野豆腐をすりおろして使います。味がよくしみ込んだ一品です。
【材料】(2人分)
高野豆腐 ... 2枚(35g)
豚ひき肉 ... 100g
にんじん ... 1/3本(50g)
さやえんどう ... 10枚
サラダ油 ... 大さじ1/2
A 水 ... 1カップ
みりん ... 大さじ1
しょうゆ ... 小さじ2
砂糖 ... 小さじ1
塩 ... 小さじ1/3
卵 ... 1個
【作り方】
1. 高野豆腐はすりおろす。にんじんは1㎝角に、さやえんどうは筋を取って斜め半分に切る。
2. フライパンにサラダ油を入れて強めの中火で熱し、にんじんとひき肉を加え、ポロポロになるまで炒める。高野豆腐を加えて炒め、油がなじんだらAを加えてひと煮立ちさせる。
3. 1分ほど煮たらさやえんどうを加え、水分をとばしながら炒め煮にする。仕上げに溶いた卵を回し入れ、炒め合わせる。
取材・文/細川潤子 撮影/原 務
小林まさるさん、まさみ(こばやし・まさる、まさみ)さん
料理研究家のまさみさんは長男の嫁。まさるさんはアシスタントをするうちに、78歳で料理研究家としてデビュー。まさみさん夫婦とは仲良しで3人で海外旅行も!