前後左右に傾いた「骨盤の歪み」を整えましょう。寝たまま「8の字ストレッチ」

今回ご紹介するのは、いつも縮んでいる鼠径部を自然に伸ばすことで股関節や骨盤の歪み、股関節の可動域を広げるストレッチ。リンパティック・ストレッチの考案者・前新マミさんに「こわばる腰の筋肉を緩めるストレッチ」を教えてもらいました。

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腰の筋肉をゆっくりほぐしていきましょう!!

こわばる腰の筋肉を緩めて腰痛対策

冬の始めは気温が急に低くなり、慢性的な腰痛のある人は痛みが出ることが多い季節です。

冷えると筋肉が硬くなるので、腰の周りがこわばってきます。

ゆっくりマッサージするようなつもりで腰の筋肉を緩めて、血行を良くしていくストレッチです。

また、普段の体の使い方のクセで、骨盤は前後や左右に傾いていることが多く、これが「骨盤の歪み」といわれるものです。

そんな歪みも整えていきます。

8の字ストレッチ

★腰痛の予防・改善
★腰のマッサージ
★骨盤の歪みを整える


腰痛があるときでも気持ちの良いストレッチです。朝起きるときに行うのもおすすめ!

前後左右に傾いた「骨盤の歪み」を整えましょう。寝たまま「8の字ストレッチ」 2012_P079_02.jpg

両腕を軽く開いてあおむけになります。

1.両ひざを引く

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両ひざを胸に引き寄せます。

2.ひざで8の字を描く

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ひざを床へと倒して8の字を描き始めます。倒す角度はできる範囲で大丈夫ですが、なるべく大きな8の字を描くと効果は大です。前後左右に傾いた「骨盤の歪み」を整えましょう。寝たまま「8の字ストレッチ」 2012_P079_05.jpg

3.反対の床に倒す

前後左右に傾いた「骨盤の歪み」を整えましょう。寝たまま「8の字ストレッチ」 2012_P079_05.jpg元に戻し、ゆっくりひざを反対の床に倒します。②③を8回繰り返します。前後左右に傾いた「骨盤の歪み」を整えましょう。寝たまま「8の字ストレッチ」 2012_P079_06.jpg

【Point】床にひざを倒す際、ひざがバラバラと離れないように、できるだけそろえて倒すようにします。

おなかだけでなく腰もぽかぽか
腹巻きの効用

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腹巻きは内臓全体を温めたり血行を良くしたり、冷えの予防には効果的です。

手足の冷えは自覚しやすいのですが、お尻は感じていなくても触ると冷たいことが多いものです。

特に女性はお尻に脂肪が多く、脂肪は冷えやすく温まりにくい性質があるので、お尻は冷えやすい場所です。

お尻が冷えると腰痛も出やすくなります。

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おなかからお尻まですっぽり包めるものがおすすめ。

仙骨の周りはリンパの流れが滞りやすいといわれる場所なので、腹巻きで温めると腰痛の予防にもなります。

【まとめ読み】寝たままOK♪「リンパ体操」記事リスト

取材・文/石井美佐 撮影/藤田浩司 イラスト/小沢陽子

 

<教えてくれた人>

前新マミ(まえあら・まみ)さん
1950年、北海道函館市生まれ。バレリーナ、プロダンサーとして活躍。メンテナンスのためのリンパティック・ストレッチを考案。著書に『寝たままスッキリ! リンパ体操』(高橋書店)他。

■前新先生のストレッチが一冊に!

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「前新式 寝たまま リンパ体操 1.2.3」(『毎日が発見』健康ブック Kindle版)

定期誌『毎日が発見』の人気連載が電子ブックになって登場! 前新マミ先生が教える、リンパや血液の流れをよくして、気になる不調を改善できる「リンパ体操」17種が掲載されています。「体のゆがみをとる」「関節を動きやすくする」「筋肉を刺激する」「リンパや血液の流れをよくする」ことで、ひざ痛、腰痛、肩こり改善や、疲労回復効果があります。寝ながら短い時間で行える簡単なストレッチ体操ばかりなので、ぜひ毎日続けて健康な体&若返りを目指してください♪

この記事は『毎日が発見』2020年12月号に掲載の情報です。
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