慌てない慌てない。転ばぬ先の「生活環境改善」が骨を鍛える第一歩/骨活

pixta_38320703_S.jpg日本国内で1700万人以上の患者数が推計されている「骨粗鬆症」。骨がもろくなると、寝たきりにつながる要介護4または5の原因第3位である「骨折」になりやすくなってしまいます。骨粗鬆症を自分で予防&改善するための方法を、東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科専門部長の千葉優子先生に伺いました。

前の記事「60代以上の女性の3人に1人が骨粗鬆症! 寝たきりにならないために骨を守ろう/骨活(1)」はこちら。

 

体を動かして骨に衝撃を与えると、骨の再生が促されて骨密度は上がります。また、筋肉量を増やすことで骨を支えれば、骨折予防にも役立つのです。でも、運動習慣のない人が取り組むのは大変。
「骨が弱くなっている人が、いきなりハードな運動に取り組むとかえって骨折の危険があります。家事や買い物も立派な運動です。日常生活の中で上手に骨を鍛えることから始めましょう」と千葉先生。

「転倒予防では、慌てないことも大切です。玄関の呼び鈴が鳴って慌てて出ようとして転ぶことはありがちです。高いところの物を取ろうとする、あるいは、階段から降りるときに転ぶことも珍しくありません。転ばないための生活環境の改善も心がけていただきたいと思います」

カーペットなどの端は固定し、敷居にはスロープをつけて段差をなくし、階段には手すりやすべり止めをつけましょう。

 

 
◎転倒と骨折の関係

転んで腰を打った
→大腿骨頸部骨折

1809p063_5.jpg
 

 
手をついて転んだ
→橈骨遠位端骨折1809p063_6.jpg

 

 
尻もちをついた、急に重い物を持ち上げた
→脊椎圧迫骨折

1809p063_7.jpg

 

次の記事「1分半の「ながら体操」で骨を強く。家事の合間に骨は鍛えられます/骨活(3)」はこちら。

取材・文/安達純子 イラスト/赤池佳江子


1809p061_chibaprof.jpg

千葉優子(ちば・ゆうこ)先生

東京都健康長寿医療センター糖尿病・代謝・内分泌内科専門部長。骨粗鬆症外来担当。群馬大学医学部卒。東京大学大学院博士課程修了。2018年より現職。

この記事は『毎日が発見』2018年9月号に掲載の情報です。

この記事に関連する「健康」のキーワード

PAGE TOP