70歳を過ぎるとやせてくる人が多いですが、やせることで万が一の病気に立ち向かう力は著しく低下します。そのため65歳からは体重と筋力を落とさないことが重要。今回はリハビリテーション専門医の吉村先生にお話をうかがいました。運動と検診のポイント6つをチェックしましょう。
この記事は月刊誌『毎日が発見』2024年3月号に掲載の情報です。
【前回】65歳以上が目指したい「健康小太り」。必要な「食事のポイント6」【リハビリ専門医の吉村芳弘先生が解説】
<運動編>
加齢による筋力の低下を防ぐためには、運動も欠かせません。無理なく続けられることを見つけましょう。
(1)エスカレーターより階段の上り下り
現代人は、腕は20%、足は10%の筋力しか使っていないというデータがあります。
「65歳からは、筋量を落とさないことを目標にしてください」と、吉村先生。
エスカレーターと階段があったら階段を使うなど、1回の動作はきつくなくても、繰り返すうちに筋肉に負担がかかることが効果的。
「筋肉を使う」を意識しましょう。
(2)週1回はフラダンスを踊る
「楽しみながら週1~2回、体を動かすのも筋力低下予防に最適。フラダンスやゲートボールなど、お好きなものでかまいません」
歩くことが好きだという人は、1日6000歩ぐらいまでのウォーキングもいいと吉村先生。
「カレンダーに歩いた歩数を書き込んで数値を"見える化"すると、健康のバロメーターになります」