加齢に伴うデリケートゾーンの悩みを相談できず、ひとりで抱えていませんか? 人生100年時代となった今、50歳で閉経をすると、その先50年は女性ホルモンの分泌量が激減した身体で生きていかなければなりません。だからこそケアをして快適に過ごしたいものです。そこで、"痛みの専門医"富永ペインクリニック院長・富永喜代先生の『女医が教える性のトリセツ』(KADOKAWA)からお役立ち情報を抜粋してお届けします。
【前回】乾燥やニオイ、尿漏れも...中高年女性の2人1人が抱える「GSM」とは?/女医が教える性のトリセツ
※画像はイメージです
使わないと劣化する!
デリケートゾーンは「第二の顔」
本書を手に取っている女性の方にお伺いします。
ご自身のデリケートゾーンを鏡で見たことはありますか?
どんな形をしているか把握していますか?
人によっては、子どものころから、「見ちゃダメ」「触っちゃいけません」と言われて育った方もいるでしょう。
そもそも日本語では、男児の性器を指す言葉はあるのに対して、女児の性器を指す言葉がないように、デリケートゾーンをタブー視するような風潮が根強く残っています。
少し前のデータですが、雑誌『女性セブン』が行ったアンケートによれば、「自分の女性器を見たことがありますか?」という問いに対して、「ない」と答えた人が37%だったそうです。
しかし、腟をはじめとする性器は妊娠や出産と命に関わる「核」となる部分です。
これをパートナーなど他人には見られているのに、自分はきちんと見たことがない、というのはちょっとおかしな気もしませんか?
健康な状態も変化も、デリケートゾーンの見た目に現れます。
健康なときは顔色がよかったり、寝不足なら目の下にクマができるように、デリケートゾーンにも変化が現れるのです。
そのため常日頃から丁寧に観察をして、健康な状態を把握しておくことが大切です。
普段の状態を知っていれば「あ、今は乾燥しているな」「ちょっとたるんでいるかも」などささいな変化もキャッチできますよね。
後述しますが、顔にシミやシワ、たるみが生じるように、デリケートゾーンのルックスも年を重ねるごとに変化が訪れます。
そういう意味では、顔は「第一の顔」、デリケートゾーンは「第二の顔」といえるでしょう。
「第一の顔」には、洗顔後には化粧水をつけたり、美容液を塗ってケアするわけですから、ぜひ本書で適切なケアの方法を知って「第二の顔」のお手入れも見直してみてください。
また、他人からは見えない部分まで日々きちんとケアしていること、その積み重ねが内面からあふれる自信や「現役感」につながるといっても過言ではありません。
日々ケアをすることで、ルックスも変化しますし、若返りも期待できますよ。
【POINT】デリケートゾーンは第二の顔、日々のお手入れが内面からの自信にもつながります