自宅のリフォーム、いつやれば・・・?5・10・15年で考えたい「家のメンテナンスタイミング」

家にいる時間が長くなって、老後のことも考えると頭に浮かんでくる「自宅のリフォーム」。とはいえ、いったい何から始めればいいのか...となかなか手を付けられませんよね。そこで、6万件以上の実績を持つリフォーム会社社長の著書『住宅リフォームを考えたら必ず読む本』(二宮生憲/あさ出版)から、後悔しないために知っておきたい「リフォームのポイント」をお届けします。

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家族のコミュニケーションを取り戻した例

いずれリフォームをしたいと思っていても、「いざ」となるとなかなか決断できないものです。

しかし設備機器が故障すれば、その修理にともなうリフォームはすぐに決断ができます。

なかなか決断しにくいのは、リフォームをすればよくなるのはわかっているものの、「現状維持でも、まあ何とか無難に暮らせる」状況だからです。

それでも思い切って決断し快適な暮らしを手にした例を紹介しましょう。

まず生活が一変した例。

A様のリビングルームの床はギシギシと音がして、さらに寒くて暗いので家族は皆集まらず、それぞれの部屋にこもっている状況でした。

そこで、なんとかリビングルームに家族が集まるように工夫しようとなりました。

まず最初に、暖かくするために思い切ってこの部屋を床暖房にすることに。

そして少しでも明るい雰囲気にするために壁のクロスを張り替え、窓辺のカーテンも明るい色でコーディネートしました。

工事が終わったある日、今まで食事が終わるとすぐ自分の部屋にこもっていた家族がリビングルームの椅子に、あるいはカーペットに置かれたクッションにもたれて話がはずんでいるのです。

今までの暮らしがウソのようです。

家族のコミュニケーションを取り戻した例ですが、「床暖房と、クロスの張り替え、カーテンの交換をしただけなのに、家族の気持ちが一つになれてうれしい」とのこと。

この仕事をしていて、本当によかったと思いました。

設備機器の交換だけで家族の問題がスッキリ解決

もう一つ、設備機器の交換でこんな例がありました。

N様のお宅の赤ちゃんはお風呂に入れると、いつも泣いて困っていました。

N様の家は古い建物で浴室は暖房もなく、最初に入る人はかなり寒い。

特別にどこが傷んだというわけではないので、今までリフォームなど考えていなかったのです。

しかしシステムバスにして、浴室暖房乾燥機も入れたところ、今まであれほど泣いていた赤ちゃんがお風呂で笑ったとのこと。

これは、リフォームで快適な暮らしが提案できた、よい例です。

「どの時期」に「何をするか」の目安

弊社は一般的に次のような目安でリフォームの時期を決めています。

入居5年から10年で内装(壁紙など)の点検をします。

この程度は、専門家に頼まなくても汚れや傷など、素人目にもわかります。

汚れや傷があったら、その時に手を入れることです。

次に約10年から15年で設備の点検。

一般に設備は10年が限界といわれています。

専門家にチェックしてもらい、手入れをして使えるものなら手入れをし、買い換えるならば、機種選びをします。

最近では驚くほど速いサイクルで新しい便利な機種が登場しますから10年はよい目安でしょう。

15年経てば、ドアの開閉が重くなったり、床がギシギシ鳴ったり、建物の構造にかかわる問題を感じるようになります。

もちろんこの時期には、専門家にチェックしてもらいリフォームの計画を立てます。

住まいは、住み手自身が気を使うことが長持ちの秘訣です。

まずはイメージをかため、リフォーム会社を探す

ではリフォームをしたいと思い立ったら最初に何をすればよいでしょうか?

まずはどこをどんなふうにリフォームをしたいかをはっきりさせます。

不便なこと、困っていること、何でもよいですから、やりたいことは自分だけでなく家族と話し合い、全部書き出してみましょう。

たとえば耐震補強をしたいのか、水廻りを新しくしたいのか、家族の構成が変わったので間取りを変更したいのか......さまざまな目的があります。

目的を明確にしてリフォームする理由や優先順位をはっきりさせることが大切です。

次に依頼したいリフォーム会社を探します。

近所のリフォーム会社のチラシや広告も目にすることと思いますが、価格だけではなく、会社の評判を友人や知人に聞くことも大切です。

その結果、ある程度、自分の希望条件に合いそうだと思ったら、思い切って「相談したい」と電話します。

最初にリフォーム会社の人に会うときは、自宅に来てもらうのではなく、依頼する先の会社に行きましょう。

会社の雰囲気、社員の対応等、いろいろ得ることがあるはず。

要望をまとめたメモを見ながらリフォーム会社に伝えます。

メモや口頭での説明だけでは、プロといえどもリフォームの詳細などイメージが湧かないのが普通です。

簡単にすぐ答えが出てはこないでしょう。

きちんとした会社なら、おそらくその場でいい加減な返事をせずに、実際に見ないとわからない部分は、「後日、実際に見てお答えします」と言うはずです。

もしも現場を見ないで金額を提示するのであれば、その会社は要注意。

なぜならリフォームは現場を見てどのような状況なのかを確認しないと簡単には金額は出せないからです。

自分とリフォーム会社との相性がよいかどうか

その段階でそのリフォーム会社との相性がわかると思います。

遠慮せずに自分の希望を全部伝え、そして誠実な答えが返ってきたら、会社を選ぶ条件が一つ満たされたことになります。

担当者の説明が、専門用語などが頻繁に使われてわかりにくいのは問題です。

きちんとお互いに理解し、確認しながら進めないと、満足のいくリフォームはできません。

工事中はもちろん、工事後何年か経過して問題が出たときに敏速な対応が可能かということも大切です。

相談したからといって、必ずしもその会社に依頼しなければならないとは限りません。

お互いに信頼できる間柄を確立して、末長い付き合いができることがポイントです。

そのためにもこれからの住まいの状態を相談する相手を見極め、自分と相性のよい相手を見つけてください。

大切な住まいをどのようにしたら長く快適に住めるか、一緒に考え見守ってくれる「住まいのかかりつけ医」のような存在が理想です。

【最初から読む】プロが教える「自宅リフォーム」のこと

【まとめ読み】『住宅リフォームを考えたら必ず読む本』記事リストはこちら!

069-H1-jyutaku.jpg全6章にわたって、自宅のリフォームをするために確認した方がいい「27個の質問と答え」がまとめられています

 

二宮生憲(にのみや・たかのり)
1947年、愛媛県生まれ。株式会社さくら住宅代表取締役。1969年法政大学法学部卒業。卒業後、ミサワホームに入社。その後、注文住宅の会社を設立。1997年にさくら住宅設立。現在、一般社団法人全国リフォーム合同会議理事長。人を大切にする経営学会副会長・関東支部長。千葉商科大学特命教授。経営姿勢に関する講演多数。本書が初の著作。

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『住宅リフォームを考えたら必ず読む本』

(二宮生憲/あさ出版)

会社選びのポイントから、見積り依頼の方法、施工時に注意点など、失敗しないリフォームが体系的に学べる入門書。リフォーム会社の営業担当者に聞くべき内容が、27個の質問でわかりやすくまとめられています。
●株式会社さくら住宅

※この記事は『住宅リフォームを考えたら必ず読む本』(二宮生憲/あさ出版)からの抜粋です。
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