「定年後はのんびりクルーズ」なんて夢を描いても、年金だけでは贅沢は難しい時代。働き方のひとつである「アルバイト」で、定年後の人生ににメリハリを、生活にゆとりを手に入れませんか。いまや男性・女性を問わずシニア世代のアルバイターは増えています。勝ち組シニアアルバイターになるためのノウハウを、漫画で楽しく身につけましょう!
※この記事は『定年一年生の教科書 定年後も働く!勝ち組アルバイト』(KADOKAWA)からの抜粋です。
前の記事「即戦力、責任感あり!シニア世代がバイト現場で人気な理由/定年後バイト(2)」はこちら。
定年世代に企業が期待していること
●定年世代人材に期待されていること
前の記事でも触れた定年世代を雇用するメリットを、〈表3〉でさらに詳しく見てみましょう。「即戦力」や「責任感があり、信頼して任せられる」が上位にきているように、シニア層の強みはなんといっても経験値です。営業畑での経験がお客様とのコミュニケーションに生かされたり、子育て経験が来店した親子連れへのサポートにつながったり。物腰のやわらかさや人生経験からくる何気ないふるまいが、現場では大きな力になっているようです。
関連記事:「即戦力、責任感あり!シニア世代がバイト現場で人気な理由/定年後バイト(2)」
また勤務時間に融通が利くこともポイント。手薄になりがちな早朝時間帯の出勤、あるいは毎週決まった時間での出勤も、学校や行事でスケジュールが変動しやすい学生に比べて重宝されている点。「必要な時に確実にいてくれる」という需要に応えることが評価につながっているようです。
●ずばり!求められている仕事とは?
事務職が高いハードルなら、狙い目の仕事とは何なのか?仕事探しは需要と供給のマッチング。企業がどんな職種で定年世代の働き手を求めているかを知ることが早道になります。
そこで参考にしたいのが〈表4〉のデータ。企業が高齢者に向いていると考える仕事です。トップは清掃。外国人旅行客の増加で盛況なホテル業界をはじめ、ビルやマンション管理の業界でも清掃スタッフは常に人手不足。丁寧な仕事ぶりが求められることもあり、定年世代の採用に前向きです。続くマンションや駐車場管理は、早朝・深夜など幅広い時間帯で人材が求められています。軽作業や労務系の仕事は、基本を覚えれば単純作業という点で定年世代向きと言えます。物腰のやわらかさや安心感を求められているのが介護アシスタントや保育アシスタントです。
このように経験を生かすか、時間帯などの働き方で特性を生かすか、仕事を選ぶ際は幅広い視点が必要です。
次の記事「年金が減る!?確定申告が必要?シニアバイトとお金の話/定年後バイト(4)」はこちら。