アラ還で始めたアルバイトは、一筋縄ではいかない高齢女性の巣窟だった

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:梅雨入り宣言
性別:女
年齢:65
プロフィール:夫と息子、ペットの犬と猫徒で暮らす65さいの主婦です。

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約10年ほど前から、市役所の選挙関連のアルバイトをするようになりました。親しい友達が紹介してくれたのです。期間限定で、しばらく頑張ればいくらかの給料がもらえるので、暇な自営手伝いの身としてはありがたい仕事なので必ず行っています。

同じ部署で働いているメンバーはほぼいつも変わらず、皆が全体的に歳をとってゆくという感じです。構成メンバーの8割以上が女性で、しかも高齢者がほとんどなのでいろいろと難しい部分があります。噂話、悪口、そういうものが横行しているのです。そして皆きつい仕事はしたがりません。逃げていきます。

高齢の女性がたくさん集まり、社会経験も少ない人が多いと、服装の批判、あんなこと言った、こんなこと言った、あの人の家族は......などというような話がとても多くなります。

土曜、日曜の忙しい時はそんなくだらない話は出る暇もないのですが、暇なときは一日中。そこを逃れるのはなかなか簡単ではないのですが、トイレへ行ったり、用事を作って少し離れたり、たまには興味を示して嫌われないようにしてと、乗り切るのはなかなか大変です。

アルバイトのリーダーは70歳を超えるベテランで元気な女性です。そろそろ体調の不安も出始めてはいますが、誰よりも早く出てきて、誰よりも遅く帰るという頑張り屋さん。しかしながら上に立つということは大変なもので、何かにつけ反感を買って、ほかの同世代の女性達からなんだかんだと批判ばかりされて気の毒に思えます。

ある選挙の時は、シフトの日数が少ないと言って「自分はいじめられている」とすごく怒った人が出ました。なだめるのに大変だったのなんの。シフトの担当は市役所の正規職員がしているにもかかわらず、アルバイトのリーダーをうらみ大変な悪口三昧でした。

そんなに文句を言うなら来なければいいのにと思いますが、60~70歳になっても受け入れてもらえる職場はなかなかないのです。まして市役所の業務だし、事務作業なので聞こえも良く、支払いも確かなので皆さん案外楽しみにしているようです。いつも「今回でやめる」といいつつ、毎回来ている人も何人かいます。

ですが、そんな人間模様も人生の刺激。

高齢になると思い込みが激しくなるんだな、自分も気をつけなければ...などと思いつつ、興味深く観察してしまいます。

なんやかんやで、また選挙を楽しみにしている私なのです。

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