「定年後はのんびりクルーズ」なんて夢を描いても、年金だけでは贅沢は難しい時代。働き方のひとつである「アルバイト」で、定年後の人生ににメリハリを、生活にゆとりを手に入れませんか。いまや男性・女性を問わずシニア世代のアルバイターは増えています。勝ち組シニアアルバイターになるためのノウハウを、漫画で楽しく身につけましょう!
※この記事は『定年一年生の教科書 定年後も働く!勝ち組アルバイト』(KADOKAWA)からの抜粋です。
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定年世代の働き方はどうなってる?
●雇用の門戸は広がっている!
「アベノミクスで雇用が拡大」、ニュースなどでたびたび耳にするように、日本の就業者数は2016年8月現在で6,465万人、なんと21カ月も連続して増え続けています。
年齢別に見ると6,465万人中、55~64歳の就業者は1,125万人、65歳以上は770万人で、合計すると1,895万人。ボリュームゾーンである35~44歳の就業者は1,478万人、25~34歳は1,117万人なので、日本の55歳以上はかなり働き者です!それもそのはず、有効求人倍率を3年前と比較してみると(表1参照)、55~59歳は0.68倍から1.05倍へ、60~64歳は0.66倍から0.98倍へ、65歳以上は0.71倍から1.01倍へとアップ。定年世代の雇用は、着実に増えているのです。
企業側は定年世代を貴重な労働力として活用。働く意欲の高い人たちが積極的に労働市場へと参入し、活躍の場が広がっています。
●アルバイトで働く人は多い
今さらアルバイト?と思うかもしれませんが、〈表2〉を見ると、正社員として働く人は全体の4分の1足らず。対して、パート・アルバイトで働く人は42.8%と、最も多い雇用形態となっています。特に女性は65.6%がパート・アルバイト雇用で、この世代で働く女性の3分の2を占めています。女性たちは可能な範囲で社会進出していると言えます。
つまり、「バイトは若者のもの」という考えはもう古いということ。少子化で若い世代が少ないのだから、できる仕事を、できる形で続けるのが健康のため、そして社会のためにも理想的。アルバイトは、定年世代の就業意欲と、定年世代の力を生かしたい雇用側との気持ちがうまくマッチングした雇用形態だと言えるでしょう。
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