ある家庭では、生活費が最低でも月々10万円はかかるのに、その半分程度しか与えられていないといった状況でした。どう考えてもやりくりはムリなのですが、「お金がたりない」と妻が相談すると、夫は妻を責め立てます。それに対し、妻は夫に反論するどころか、自分を責めることが少なくありません。生活費の大半を稼いでもらっている負い目から言い返せないのですね。
しかし、生活を切り詰めるのにも限界があり、生活費はたりなくなります。
そうすると、多くの女性はやむを得ずキャッシングをしたり、実家にお金を借りたりすることに。
たとえ相手側に多少の非があっても、生活費が十分に渡されないためにキャッシングまでするのは異常です。このような状況に陥る場合、まずは生活費の金額を正確に計算します。不足額を数字でわかるようにして、夫に理由を説明して、生活費に関しての交渉が必要になります。
しかし、「そんなはずはない。努力が足りない」と耳を傾けてくれないこともあるでしょう。そうなると、これは明らかな経済的DVです。離婚を視野に入れるしかないでしょう。
もちろん、すべての人がそうとは限りません。しかし、収入の多寡にかかわらず、支出や収入などオープンに相談し合えることが、健全な夫婦関係を築く第一歩なのではないでしょうか。