【本作を第1回から読む】夫婦の会話に「お金が貯まる」ヒントあり! お小遣い額と夫婦の性格の「深い関係」
『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』 (横山光昭/発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)第5回【全7回】
あなたはパートナーと家計について話し合っていますか? 必要だと思っても、お金の話題になると話しにくい方もいるのではないでしょうか。家計再生コンサルタントとして、2万6000件以上もの家計相談を受けてきた横山光昭氏の著書『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』には、そんな状態の家計を改善するノウハウが詰まっています。自分に合った家計改善方法は何か、日常を振り返りながらチェックしていきましょう。
※本記事は横山光昭著の書籍『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)から一部抜粋・編集しました。
離婚原因ワースト3の「お金の○○をしない」は闇が深すぎる件
日本人の離婚原因の1位は「性格が合わない」、2位が「精神的に虐待する」は、多くの人も想像がつく原因だと思います。しかし、3位は意外なものでした。お金について、どう向き合うか? 夫婦の価値観についても考えさせられるのが、今回のテーマです。
DVや浮気よりも「お金の問題」が離婚を加速させる
司法統計では、毎年、全国の家庭裁判所に寄せられた婚姻関係事件の申し立ての動機について調査をしています(主な動機を3件選択)。令和2年度(2020年度)では、動機の1位は「性格が合わない」で、2位は「精神的に虐待する」。3位は「生活費を渡さない」でした。
「生活費を渡さない」という問題は、妻が専業主婦かパートで、夫の稼ぎが家計の多くを占めている家庭で起きていることが多いでしょう。これは「暴力をふるう」や「異性関係」を上回っています。
「夫が生活費を渡してくれない」という悩みを抱える人が何人も相談にきました。家計をやりくりするのに必要な金額を渡してくれないというのです。夫が高収入で、妻が専業主婦かパートのケースが多い印象です。
さらに、夫が家計を管理しているのもこのタイプの夫婦の特徴です。「住宅ローンや教育費は僕が管理するし、貯金しておく。君は生活費だけをやりくりしてくれればいい」といって、生活費だけを渡されるのです。