『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』 (横山光昭/発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)第1回【全7回】
あなたはパートナーと家計について話し合っていますか? 必要だと思っても、お金の話題になると話しにくい方もいるのではないでしょうか。家計再生コンサルタントとして、2万6000件以上もの家計相談を受けてきた横山光昭氏の著書『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』には、そんな状態の家計を改善するノウハウが詰まっています。自分に合った家計改善方法は何か、日常を振り返りながらチェックしていきましょう。
※本記事は横山光昭著の書籍『収入減でも家計がラクになる貯蓄術 貯金は「夫婦の会話」で9割決まる!』(発行:東京ニュース通信社/発売:講談社)から一部抜粋・編集しました。
「平均は4万557円?」夫婦でもめない"小遣い"の決め方
家計の金額を設定する上で意外に悩ましいのが、夫婦それぞれが使える小遣いの額。どのように決めれば、お互いが納得できるのでしょうか。大きなポイントは、「小遣いに含む費用」をどうするか。これは、「お互いの性格」が関係しているようです。
30代会社員の小遣い平均額は?
世の中の大人の小遣いは、どれくらいなのか。
新生銀行の『2023年会社員の小遣い調査』によると、男性会社員の平均額は20代が4万6453円、30代が3万7178円、40代が4万801円。男性の平均は4万557円でした。
女性会社員の平均額は20代が3万9980円、30代が3万4155円、40代が3万5810円、女性の平均は3万5001円という結果が出ました。
適正な額は世帯年収や家族構成によって異なりますから、平均値の小遣い額がいいとは言えません。夫婦が互いに納得のいく金額に決めることが大切です。
金額を決めるときの最初のステップは、収入から貯蓄と生活費を引いて、余った金額から考えることです。
そうしないと、家計を度外視した金額になってしまいます。
これは当たり前のような話ですが、家計相談をする上で意外とできていない夫婦は多く、まずはそこから始めます。小遣いの「元手」を把握してから、金額を決めていきましょう。
ポイントは「どの費用まで含まれるか」、夫婦の定義を合わせることです。
前述の調査では、小遣いの使い道は、「飲み代」「遊興費」「嗜好品代」といった項目があるいっぽうで、「昼食費」「スマホ代」「車関係・ガソリン代」「ファッション費用」など、家庭によっては小遣いに含めない項目もありました。
何を小遣いでまかなうか、夫婦で価値観が異なると不満の種になります。
曖昧にせず、「スマホ代は小遣いでまかなう」「ヘアカット代やガソリン代は生活費から」など、費用ごとの定義を話し合いましょう。
こうすれば、納得のいく金額と使い道をはじき出せます。