「ある」と「ない」とでこんなに違う!「遺言書」を書く5つの目的

いつかは必ず発生してしまう「相続」。家族の死という悲しみの後に、せめてその手続きだけでも円満に進めたいものです。そのためには、みんなが元気なうちから用意しておくことが重要。今回は弁護士の本田桂子先生に「遺言書を書く目的」について解説してもらいました。

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亡くなってからでは遅い!誰もがいますぐ用意すべきこと

自分の財産は、死後に家族みんなで話し合い、好きなように分けてほしいと考える人がいます。しかし、遺産の分け方を家族に任せると、家族に余計な気を使わせます。
お互いの本心を探り合って気まずくなり、家族仲が悪くなることもあります。「遺産の分け方を遺言書などではっきり示しておくことが、家族への思いやりです」と本田桂子先生は話します。遺言書を作成するときは、どんな目的で作成するかを明確にするのが大切です。

 
遺言書を書く目的は次の5点です

1 誰にどの財産をどれくらい相続させるか示すため。
2 高齢の配偶者や障害のある家族の生活を守るため。
3 遺言の内容を確実に実行してもらうための責任者を決めるため。
4 葬儀の喪主やお墓の管理を今後、継承する人を決めるため。
5「付言事項」で、家族への愛情や感謝の気持ちなどを残すため。


また、この遺言書のある、なしによって、相続から遺産分割の流れは以下のようになってきます。

 
●相続から遺産分割までの流れ

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上記の流れからも、「有効な遺言書」を残すことが「家族への思いやり」であることがわかるでしょう。

次回は2通りの遺言書について、詳しく解説します。

 

次の記事「知っておきたい「公正証書遺言」と「自筆証書遺言」のメリット&デメリット/やさしい相続入門(3)」はこちら。

取材・文/松澤ゆかり イラスト/いなばゆみ

 

 

<教えてくれた人>

本田桂子(ほんだ・けいこ)先生

弁護士。民事信託専門事務所勤務。会計事務所勤務、行政書士を経て弁護士に。相続関連の書籍が多数。近著『親が70過ぎたら必ず備える40のこと』(技術評論社)など。

この記事は『毎日が発見』2019年6月号に掲載の情報です。

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