ほとんどが親と別居している今の40~60代。働き盛り&子育て真っ最中なのに、突然、親に介護が必要になったらどうすればいい? 介護の制度やお金のことなどがわかるガイドブック『図解とイラストでよくわかる 離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本』(角川SSCムック)より知っておきたいこと&聞きたいことを抜粋してお届けします。
【前回】自分の老後は? 55歳で「介護離職」の悲惨な末路/離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本
【最初から読む】月額平均約7.5万円!? 家族が賄う親の介護費用/離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本
親の情報・自分の情報を知ることから
介護と仕事を両立するために早めに介護の体制作りを考える
情報収集しておけば万一のときも冷静に動ける
突然、親を介護する事態になっても慌てなくて済むように、あらかじめ介護の体制を整えておくことは、とても大切です。
まずやっておくべきことは、介護に必要となる情報の収集です。
おさえておくべきポイントは次の3つ。
情報の種類は、親が希望する介護の形やかかりつけ医、拠出できるお金のことなど、介護される人の情報。
介護保険の制度や利用できる介護サービス、介護施設の情報。
介護休業や介護休暇など介護する側の情報も重要です。
情報収集のポイントは最新情報の把握。
介護サービスは新しい制度が次々と出てくるため、最新の情報をキャッチするように心がけて。
特に介護される親が住む地域の独自のサービスを調べましょう。
情報の収集には、時間があれば親が住む地域の市町村役場や地域包括支援センターに足を運んでみるとよいでしょう。
インターネットや、介護の経験のある友人などからの口コミ情報も有効です。
突然親が要介護者になっても慌てないために情報を収集しておく
●収集する情報の種類
出典:あおぞらコンサルティング
役割分担をはっきりさせて家族みんなで介護に参加
介護を協力できる家族(兄弟姉妹など)がいるなら、各自ができる分担についてあらかじめ話し合っておくことも大切です。
介護の役割は、「実行支援」「資金支援」「間接的支援」の3つに分けて考えます。
親と同居もしくは近場に住んでいる人は、病院の付き添いや急に具合が悪くなった時のケア実行支援を担当しましょう。
実行支援を1人の人に集中させてしまわないように、「主な介護者」と「従たる介護者」を決め、複数人で協力できるようにしておくとよいでしょう。
また、距離が遠いなどの理由で実行支援が難しい人は、介護にかかる費用を負担する資金支援や、情報収集、介護保険の手続きなどを代行する間接的支援で介護への参加が可能です。
役割分担することで、家族全体で「一緒に介護をしているんだ」という共通意識が芽生え、不要なトラブルも起こりにくくなります。
自分1人で抱えてはダメ! 介護の分担の仕組みを考えておく
出典:あおぞらコンサルティング
《離れて暮らしていても工夫次第で介護ができる》
遠距離でもできる支援
- ・情報収集
- ・介護事業者との打ち合わせ、契約
- ・電話での安否確認・話し相手
- ・定期的な帰省時の介護
親と離れて暮らしていても、介護に参加することはできます。介護に関する情報を収集したり、介護事業者との打ち合わせや契約をするなどして、遠方から介護を支援することは十分可能。また、親が心細いときに電話で話し相手になることも、立派な介護の1つと言えます。
【まとめ】「離れて暮らす親に介護が必要になったときに読む本」記事リスト
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