アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。
前回の記事:この症状はひょっとして...!? 裸足のまま、深夜の町をうろついていた姑/かづ
深夜に裸足のまま外をうろついていた姑。
家の前まで連れて来て、表札を見せる。
「ほら、表札がお義父さんやろ?ココがお義母さんの家やんか♪」
そう言うも、ムッとする姑。
玄関の戸を開けて、靴箱の上に飾ってある物を見せた。
「これはお義母さんが北海道で買って来たぬいぐるみやろ? 本物の毛が使ってあるって言ってたやん。お義父さんとの写真も飾ってあるし、ココに有る靴もお義母さんのやろ? さぁ、中に入ろ♪」
その途端、姑は鬼の形相になった。
「ココまでして閉じ込めたいか!! 私の家はココや無い!! 私の私物をココまで運んで、表札まで付け替えて。そうまでして私を閉じ込めたいか!!」
夜中の2時に、大声を張り上げられては近所迷惑だ。
「とにかく、今はタクシー呼ばれへんから!それまでココで辛抱して!!」
ほとんど無理矢理状態で、姑を家に押し入れた。
姑の背中を押しながらリビングに行くと、舅がウイスキーの水割りを飲んでいた。
「おったか?ほな、僕は寝るわな」
私はブチ切れた!!
「お義父さん!今から夫を呼ぶんで、寝んとって下さい!!」
気楽な舅も、私の命令口調に驚いた様だった。
すぐさま夫に電話したが、なかなか出ない。
何十コール目かでやっと出た。
「お義母さん、おったよ」
「お疲れ♪ そしたら帰っておいでな。僕は寝とくから」
「お義母さんな、徘徊やったんやで。ちょっと相談せなアカン事が有るから、着替えして子供連れて来てよ」
もしかしたらと思ったが、想像通りの夫だった。
「明日、僕仕事やでー!!」
私もキレたついでと言う訳ではないが、言いたいように口から出た。
「エエから、早よ来んかい!! オジイも寝ささんと待たせとんのや! 来んかったら、明日っから会社に行けん様にしてもたるぞ!!」
夫は慌てて来た。
そのまま仕事に行く予定なのか、スーツに着替えていた。
子供たちは別室で寝かせた。
姑の状態と会話内容の全てを話して、これは認知症の症状で、明らかに徘徊だと話した。
舅は黙っているだけで、夫も黙ったままである。
この時の表情が、舅も夫も
「で? それで終わりなら、寝てイイ?」
だった。
寝たいのは私の方だ。
「で? どうする訳?」
夫も舅も揃って無言。
『............』
「どないするんか聞いてるんやけど??」
夫「どないするって言われても、僕会社が有るからな~」
舅「僕は何にも出来へんで~」
その直後に夫と舅は声を揃えたように言った。
「そりゃ、かづにして貰わんと!!」
「はぁぁぁぁ???」
その時、姑が喋りだした。
「病院行くんやったら、近所は嫌や~!! 近所の病院は、○○さんも□□さんも、△△さんもパートに行ってる。そんな所に行くんは嫌や~!!」
それを聞いて舅が言った。
「お母ちゃん、まともやないか!」
夫の顔を見て言ってやった。
「まともで有るか無いかは、私の事を医者でも無いのに診断すな!って言うた夫が一番、どないすればイイのか解ってるよな~?」
夫の顔は、明らかに「勘弁してくれよ」だったのに対して、舅の顔は「なにがどうなって、どうすりゃイイんだか??」だった。
「あんたは会社を休んで、車出して病院に連れて行く!!」
夫に向かってそう言うと、舅がすかさず言った。
「かづと息子に任せなしゃー無いなー」
「お義父さんも行くの!!」
舅は、私と夫の二人で姑を病院に連れて行ってくれると思ったらしい。
一緒に行くんだと言っても
「何しに行く必要があるんだ??」
と言う。
お義父さんはお義母さんの夫だから行くんだと言うと
「役に立たないから、行かなくてもイイと思う」
と更に言う。
話を聞いて貰うから行かなきゃなんないと言うと
「聞いても解らんから、かづが聞いて来て解りやすく説明してくれればイイやないか」
と、更に更に言う。
それを聞いていた夫が切れた(笑)。
「オヤジも行くんや!!」
なんで俺が行くのにオヤジが行かんでエエねん!!と思ったに違いない。
親子揃って変わんねーよと、私は冷静さを保つのに精いっぱいだった。
続く
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