糖尿病の母を絶対に入院させたくない父。次の検査までにできることは?/キッチン夫婦(夫)

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こんにちは。キッチン夫婦の夫のKです。

前回の記事:シルバー世代、いつまでも若く見える人とそうでない人の違いって?/キッチン夫婦(妻)

母の糖尿病について10ヶ月ほど前に父から相談を受けました。

「お母さんが糖尿病でね、なかなか良くならないから入院もすすめられたんだけど、お母さんは耳も遠いし入院したら辛いはず。入院させたくないけどどうしたら良いものか・・・」

2ヶ月前の検査では、母のヘモグロビン値は今までで1番悪い9.8となっていました。ヘモグロビンとは糖尿病を判断する数値。母の病院でもこの数値を重要視しています。年齢等の条件でも違いますが6.5以上は糖尿病が疑われ、母の9.8はかなり悪い数値です。


私の仕事のお客様がたまたま母と同じ年齢で糖尿病を患い、母の事を相談すると、「ヘモグロビンが9.8っていうのは高すぎだよ。そのまま放置すると足が腐って切断することになるよ。私は入院して食事改善をして落ちついているけどお母さんはほっとけないよ」と言われました。

「足が腐って切断」

この生々しい言葉は私にとってはかなりショックでした。

腐る、母の足が腐る、そして切断。

肉でもあるまいし・・・そんな!

糖尿病で苦労をした方、しかも母と同じ年齢の方から言われた事に説得力があったので、怖くなりました。

しかし母の食事の改善は進まない。もはや父がいくら入院をさせたくないと言っても聞き入れられない。入院を考えるべき時が来ていると真剣に考えました。


私の弟の一人はケアマネージャーの資格を持っており、その分野の仕事をしています。当然、特に母の病気を心配し、週1回は実家に行き両親の健康状態や生活の様子を確認しています。

その弟も「お母さんの糖尿病が改善しないのは、冷たい言い方だけど自己責任だよ!入院を俺がすすめても本当に聞いてくれない」と言います。介護分野に関して様々な経験や知識をもつ弟の言う事も聞かないのです。

いつも来てもらっている訪問看護の方にも治療と食事のアドバイスを提案してもらうようお願いしました。
まさに関係者総動員で何とかしようと努力してきたつもりです。

そうして最悪の数値が出た2ヶ月後の検査日がいよいよやって来ました。

病院の待合室で父が言いました。

「お母さんは変わんないよ。食べる。俺も食べるなとは言っているけど、ダメなんだ。でもやはり入院はさせられない。耳が遠いからといって病室でテレビの音そんなに大きくできないでしょ、しゃべる人もいないし散歩とか行くとこもないし、ボケてしまうよ。もし入院をすすめられたら病院を変える。でも最近はお母さんと散歩をしてるんだ、それは効果がでてると思うんだ」

結果が悪ければ絶対に入院させようと考えていた私の意思を感じ取ったのか、父はそんな事を何度か言い出しました。父の考え方はかなり偏っているように思えましたが、それは高齢者の頑固さもあるしすぐに否定したり、意見を言うともめる事は妻も私も知っています。

診察室に呼ばれる間、父と私の間に微妙な空気が流れました。

そしていよいよ診察室へ。

先生「今回は驚いたことにヘモグロビンの数値が7.8と大幅に改善しました。身体に冷や汗がでるなど、異常な症状がでてませんか?」

私「え!??????」

父「・・・・・・・・・・・・・・・・」

父「別に異常な症状はありません、でも毎日散歩をさせているのでその効果ですかね」

先生「確かにその影響は多少はあると思います」

父「そうですよね、散歩の効果だ(笑)」

私と妻はあまりにも想像をしていなかった数値で、驚きと共に母の足が切断という想像が頭から少し去り嬉しくて嬉しくて興奮すら感じました。

私 「食事はほとんど変えてないと父は言うのですが、何故こんなに数値が改善したのですか?」

先生「病院でも毎回検査結果を見て治療方法を少しずつ変えてますし、ご主人との散歩や、家族の方々の努力が少しずつ効果になったのでしょうね」

父「やはり散歩の効果だ!」

妻「お母さん良かったね」

母「へ?」

診断後、父との間にあった異様な空気が一変しました。
皆でとりあえず一安心。
母の足が腐るという悪夢が少し離れ、どれだけ安心した事か。

病院後に4人で和食レストランに行きました。母は寿司と天ぷらセットを注文。相変わらずボリュームのあるのを注文するなと思いましたが、食べてる途中に母が寿司やてんぷらをいくつも「これ食べな」と言って私に分けてくれたのです。父は、母の食欲は落ちてないと言ってましたが、実際は本人もだいぶ気をつけて食事量をセーブしていた様子。

あ~良かった。4人皆が笑顔でした。

母が糖尿病を患い、父を始め皆が努力をした効果が今回表れたのだと思います。

この期間、母は常に明るかったです。それに「私は皆に心配してもらっているので幸せだ」とよく言っていました。そう言われれば家族も頑張れるし、やはり病気の治療には周りの人たちの愛情が大切だと感じました。

母の糖尿病が完治したわけではありませんが、これからも家族で支え合って改善させていこうと再度思った出来事でした。

今回紹介する料理はネットでも話題になった「無限ごま油鍋」。

ダイエット効果もあり美味しいですよ。母にも最適なお鍋です。

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『無限ごま油鍋』

糖尿病の母を絶対に入院させたくない父。次の検査までにできることは?/キッチン夫婦(夫) ごま油鍋.jpg

材料(4~5人分)

しめじ、えのき・・・各1袋

ひらたけ・・・1パック

エリンギ・・・2枚、

しいたけ・・・6枚

もやし、豆苗・・・各1袋

ニンニクスライス・・・4片分

豚バラ薄切り肉・・・300g

煮込み鍋用ラーメン・・・1袋

ごま油・・・150cc

創味シャンタン・・・大さじ3

白だし・・・大さじ2

水・・・800cc

作り方

①きのこ類、豆苗はそれぞれ食べやすい大きさに切る。豚バラ薄切り肉は5cm長さに切る

②鍋にごま油を入れて火をつけ、ニンニクスライスを炒め、香りが出たら豚肉を入れ、火が通ったらいったん取り出しておく

③鍋に他の具材を入れ、さっと炒めたら、創味シャンタンと水を入れて煮る

④火が通ったら②のお肉を戻し入れ、しょうゆ、白だしを加えて味をととのえる

⑤最後に豆苗をのせて蓋をし、さっと煮たら完成

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健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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キッチン夫婦

50代夫と40代妻、大学生の息子の3人家族。ステップファミリー(子連れ再婚家族)になって6年目。4年前から"おいしいで今日も仲良し"をテーマにブログ「キッチン夫婦」を夫婦で運営。主に日々作った料理と家族の日常をのせています。また、地元東北のおいしい食材を伝えたい思いも強く、ブログを続けている動機の一つです。夫婦それぞれが家族を思って作る料理、一緒に食事をすることで生まれる話題や会話を大切にしています。そのことが私達家族の気持ちにつながりができることを実感してきたからです。いつか本当の家族の『絆』ができることを願いながら。いつか将来息子がこの家族を振り返る時期がきた時に笑顔が思い浮かぶように。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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