こんにちは。ブログ「キッチン夫婦」を運営しているべにゆう(妻)です。
前回は、朝食を食べることの大切さを夫の経験から書きました。
前回の記事:朝食には具だくさんの汁物を。しっかり食べて体内時計をリセット/キッチン夫婦(夫)
私の親世代からたまにこんな話を耳にします。
「あんまり年取らないうちに行きたいとこ行っておいた方がいいよね」
「ちゃんと歩けるうちにもう1回〇〇に行ってみたいな」
「ほら、あそこの紅葉きれいだったね、また見たいな」
私の母は今年、ずっと行ってみたかった観光地に行きました。急ぎの旅行でしたが長年行きたいと思っていた気持ちが満たされて、「思い切って行ってほんとに良かったぁ」と言っています。
そういう自分も歳とったよなと感じることがちょくちょく出てきて、親世代が言っている話にもけっこう頷いてしまいます。
そこで今回は、「行ってみたいと思っている所には、元気に歩けるうちに行っておこう」ということを書きたいと思います。特に大切な人のオススメの場所ならなおさらですよ。
私は宮城県仙台市に住んでいますが、東北の風景、食べ物は他の地域よりもそう広く知られていないように感じています。
主人は関東、関西にも住んでいた事があり、現在は東北各地を周っています。今まで全国の様々な場所に行っていますが、その主人が今の時季の伊豆沼(宮城県北部)のマガン(真雁)の光景は凄いと言います。
マガンの群れが夕方に寝床である沼に帰って来る光景("ねぐら入り"と言います)をはじめて見た主人から、「いや~凄かったよ。絶対感動するから。ね、行ってみたいと思わない?」と何度か誘われていました。
けど正直、そんなに興味を持てなかったのは事実。 私だって実家に行くと白鳥とか渡り鳥見てるし・・・なんて思ってどう凄いのか全く想像はできませんでした。
しかし、主人の感動ぶりを素直に受け取って行ってみることにしたんです。
それ以来この時の感動は忘れることができません。
行って見ないとわからないものだなぁっと実感しました。
私が絶対にもう1度見ておきたい東北の風景として、日本で有数の越冬地のマガン"ねぐら入り"の光景を目にした時のことを紹介します。
それは、驚き、無言になり息をのむ光景でした。
目をつぶって思い出すと、心の奥に感動がずっしんずっしんと響きます。
このかわいいマガンが群れになって飛んでいる
冬の夕暮れなのでかなり寒い中、自然界にお邪魔している人間たちは息をひそめるようにしてその時を待っています。
あ、遠くからマガンの鳴き声が・・・
初めは少しずつ・・・
気づけば四方八方からマガンの群れが寝床である沼に帰って来ます。
少しずつ・・・
その群れはしだいに増えていき、自分の視界にある空が何万羽というその群れでいっぱいになります。
ひと言で言い表すならきっと「凄いね」だと思います。
どうして集まってくるんだろう。
どうして当たり前にここにやってくるんだろう。
自然界の神秘を感じ、自分がそこにいることの不思議ささえ感じてきます。
この光景は写真で見ても映像で見ても伝わりにくい。
その場の冷たい空気に触れ、夕暮れの景色に立ってこそ、鳥たちの声、羽の音、目の前に広がる光景に包みこまれてしまったような光景に圧倒されるのです。
この風景が未来永劫守られてほしい、変わらないで欲しいと願います。
実際その土地に立って感動した思い出はかけがいのないものですね。
心の中の財産の一つです。
歩けるうちに行ってみませんか?
今、心に思い浮かんだ場所へ。
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この地方の郷土料理「はっと汁」を紹介します。
季節を問わずご飯が足りない時に作った食べたそうです。
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『はっと汁』
材料(4人分)
大根 150g
人参 50g
干しシイタケ 2~3個
麩 お好み量
細ねぎ 1本
鶏もも肉 150g
しょうゆ 大さじ4
酒 大さじ2
だし汁 4カップ
はっと 適量
※はっとは小麦粉を練って作る郷土料理で、ちぎりながら鍋に入れていく大きさです。 ほうとうやひっつみに似たものなので代用しても大丈夫です。
作り方
①大根、人参は短冊切りにする。シイタケは水で戻し、せん切りにする。
②シイタケの戻し汁4カップを鍋に入れて煮立て、一口大に切った鶏肉、椎茸、大根、 ニンジン、食べやすい大きさに切った麩の順に入れて煮て、しょうゆと酒で調味する。
③②にはっとを入れ、最後に小口切のねぎを入れて出来上がり。
この地方の名物なので、訪れた際にはぜひ食べてみて下さい。
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