採尿が大変すぎ!認知症の義母の通院付き添い/山田あしゅら

こんにちは山田あしゅらです。

『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年以上が経ちました。

以前にも書きましたが、

認知症の症状が進んだ義母は病院の予約を取ることはおろか、診察を受けることも薬の管理をすることもほとんど出来ません。

関連記事:義父の免許更新はもう無理。必然的に病院通いのアッシーとなった私/山田あしゅら

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義母のみ受診の糖尿病クリニックにはさすがに義父はだんだんついてこなくなりましたが

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それでも認知症の高齢者の通院付き添いは大変です。

前回の記事:病院の電話予約はまるでコンサートチケット争奪戦。通院するのも楽じゃない/山田あしゅら

特に糖尿病の受診に必要な『採尿』と『採血』は相変わらず毎回難航していました。

看護師さんから検尿コップを渡されますが義母一人ではトイレにたどり着くことすら出来ません。

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幸いクリニックのトイレは車いすの人でも使用できるよう広めのスペースがありましたので

ギリギリ義母と私で入ることが出来ましたが、それでも紙コップにお小水を採る作業はなかなか難しいのです。

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ちょうどその頃私は50肩を患っており、

トイレの中で、出ない義母のおしっこと悪戦苦闘。

認知症の義母には「おしっこして」がなかなか伝わらない上

排尿のコントロールも思うようにはいきません。

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さて、それが済むと今度は処置室へ行って血圧測定と採血です。

長年通いなれているクリニックですが、認知症が進んでしまった義母は処置室がどっちにあるか、次に何をすればいいのかが分かりません。

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義母を処置台のところまで連れて行くと看護師さんとバトンタッチ。少し離れたところに座って待ちます。

不思議なもので、医療機器が置いてある処置室に入ると、元看護師の義母は少しだけシャンとするような気がしました。

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問題はお次の採血。

義母の血管は年と共に細く弾力がなくなっており、採血が毎回難航するのです。

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最初は、気長に

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なごやかな様子の義母でしたが、何度も何度も針を刺されるものですから次第に不機嫌に。

しまいには

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認知症になってから、少なくとも私に対してはほとんど声を荒げることがなかった義母。

久々の怒りをあらわにした様子にびっくりしていると

振り返った義母がすごい形相で私に合図を送ってくるではありませんか。

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看護師さんには悪いけど、私は笑いをこらえるのに必死でした。

結局この日は腕からの採血はかなわず、耳たぶから少量の血液を採る簡易検査になってしまいました。

処置室を出る時も

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と、怒りが収まらない様子の義母。

現役の頃の義母は注射の腕がぴか一だったそうですものね。

とはいえ

帰りの車に乗る頃は怒ったことも注射を失敗されたことも全く忘却の彼方。

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いつもの平和な義母に戻っておりました。

これは後日談ですが

クリニックでの採尿が難しいことを看護師さんが気付き、「自宅で採ったお小水を持参してもいいですよ。」と言ってくれたのです。

それ以降は朝起きてすぐなど、おしっこが採りやすいタイミングで採尿できるようになりました。

入れていく容器はよく洗って密閉できるものなら何でもOKですが、医療機関によっては「スピッツ」というフタ付きの試験官のようなものを出してくれる場合もあります。

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認知症の人の介護はずっと同じ状態が続くことはまずありません。

認知症の進行により、以前出来ていたことが急に出来なくなることもよくあることです。

次第に『困りごと』は増えていくのですが、どんな小さなことでもとりあえず看護師さんなど専門家に聞いてみると、いい解決法が見つかることは結構あったように思います。

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山田あしゅら

指定難病及びうつ病の義父(太郎)と認知症の義母(はな子)の介護の日常を アメーバブログ「13番さんのあな―介護家庭の日常」にて綴り始めて10年近く。 山田家介護のキーパーソンでもある50代主婦。

2017年現在、現在義父は88歳・要介護3。入院をきっかけに2017年7月、老健へ入所。 義母は92歳・要介護4。週5日のデイサービスなどでしのぎながら在宅にて介護をしている。 同居家族は夫(としお・60代・会社員)長男(一郎・30代・会社員)。 このほか結婚して独立した次男(二郎・20代・鍼灸接骨院経営)とそのお嫁さん(さくら・看護師)孫(きんとき・2歳)一人暮らしの三男(三郎・20代・会社員)と結構賑やか。 これらの日常をもとに著書『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を2017年7月に出版した。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

山田あしゅらさんのブログ:「13番さんのあな―介護家庭の日常」

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