こんにちは山田あしゅらです。
『13番さんのあな―介護家庭の日常―』というブログで義両親の介護の様子を嫁の目線で綴り始めて10年が経ちました。
前回の記事:いるはずのない赤ちゃんが見える。認知症の現れ方、義母の場合/山田あしゅら
数分前のことが分からなくなり、今自分が何をしていたのかさえ忘れてしまう義母。
しかし認知症の不思議とでも言うのでしょうか。
周りの人間が「え~っ?」と驚く行動をみせることが時々ありました。
元々血圧が高めの義父、年齢と共に更に上昇傾向にありました。
義父は几帳面で一つのことが気になりだすと居ても立ってもいられない性格でもあります。
その時も測ってもらった血圧が高かったらしく、とても気に病んでおりました
あまり気にするものですからもう1度測ってみようということに。
当時わが家にはまだデジタルの血圧計がありませんでした。
あるのは義母が看護師時代に使っていた古い水銀血圧計。
もちろん、私は使ったことがありません。
測り方は
1. 腕帯(カフ)を上腕部に巻き、その下の肘の裏側の鼓動を感じるところに聴診器を当てる。
2. 空気を送って、カフをふくらませ腕を圧迫する。
3. 目盛を見ながらポンプのバルブをゆるめていく
圧迫されて聴こえなくなっていた心拍音が聴こえてくる点があって
そこが『上の血圧』
また、どんどん圧をゆるめていくと、
今度は再度心拍音が聴こえなくなる点
そこが『下の血圧』
・・・とまぁ、説明するとこんな感じ。
クリニックで看護師さんに測ってもらったことがありますので何となくやり方は分かるのですが
実際にやってみると、これがなかなか難しいのです。
何度も何度もやり直し
あまり何度もカフで腕を圧迫するものですから
完全に看護師失格です。
すると、そんな様子をしばらく横で見ていた義母が
その間、計測数秒。
認知症の義母の底力を見た一瞬でありました。
次の記事はこちら:次々届く高額商品のパンフレット。購買意欲を自制できない義父を止めるには
関連記事:認知症ってどんな風に進行するの?/認知症予防(2)
指定難病及びうつ病の義父(太郎)と認知症の義母(はな子)の介護の日常を アメーバブログ「13番さんのあな―介護家庭の日常」にて綴り始めて10年近く。 山田家介護のキーパーソンでもある50代主婦。
2017年現在、現在義父は88歳・要介護3。入院をきっかけに2017年7月、老健へ入所。 義母は92歳・要介護4。週5日のデイサービスなどでしのぎながら在宅にて介護をしている。 同居家族は夫(としお・60代・会社員)長男(一郎・30代・会社員)。 このほか結婚して独立した次男(二郎・20代・鍼灸接骨院経営)とそのお嫁さん(さくら・看護師)孫(きんとき・2歳)一人暮らしの三男(三郎・20代・会社員)と結構賑やか。 これらの日常をもとに著書『毒舌嫁の在宅介護は今日も事件です!』を2017年7月に出版した。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
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