「家族葬なんて◯◯家として情けない!」本家の横槍で故人の希望が叶わない

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:花音
性別:女
年齢:52
プロフィール:主人57才と、会社員の息子3人の5人家族。電車で2時間程の私の実家は、81才の母と40代の妹の二人暮らしです。

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今年、実家の父が心臓の治療中に84歳で急逝しました。

父は数年前、実家の近くに葬儀ホールが出来たことがきっかけで、81歳の母と2人で葬儀ホールの終活フェアに行ったようです。それまで終活というと「縁起が悪い」と突っぱねていた父でしたが、終活フェアで写真撮影会を楽しむなどするうちに「遺される人のことも考えなければ」と考えが変わったと聞きました。父は「友人達も皆先に逝ってしまっているし、遺されるのは娘ばかりだからお金がかかるのは大変。お葬式は負担が少ない家族葬がいいかな」と口にするようになりました。

ですから父が急逝したとき、心の準備はなかったものの「お葬式は決めていた葬儀ホールで家族葬を」ということで進めました。せめて父が決めていたプランにすれば、という心の拠り所にもなっていたかと思います。

ところが、父方の本家に妹が電話で父の訃報を知らせたところ、本家を継いだ60代の従兄弟から「待った」がかかってしまったのです。妹が言うには「流行りだからといって家族葬なんてとんでもない! 参列したい親族が行けなくなる! 手を抜くな! ◯◯家として情けない!」と怒り心頭で収まらなかったとか。

父方の親戚とは縁遠くなっていたので、まさかお葬式のやり方に口を出す人がいるとは思っていませんでした。憔悴しきった母と妹に対して何度も従兄弟から怒りの電話があり、たまらず小規模な一般葬に変更することになりました。

一般葬は小規模でも大きな会場になります。父は定年後に家を購入して現在の地に引っ越して来ました。会社関係者はほぼ亡くなり、近所付き合いは最小限です。会場変更後、一目見て「この会場は大きすぎるのでは」と私は感じました。

案の定、お通夜もお葬式も会場は空席がかなり目立つ結果に......。ガランとした葬儀会場はとても寂しいもので、悲しみが増すだけです。本家の従兄弟が言っていた「参列したい親族」も実際は数人だったので、家族葬でも大丈夫だったのではないかと胸が詰まりました。
また、会場が大きいので参列された方が帰る度に母や妹、私が挨拶に立つなど目まぐるしく、気づけばゆっくり父とお別れをする暇がなかったのが残念で仕方ありません。母はお葬式の後しばらく「自分のときこそ家族葬にして欲しい」と、まるでその実現だけが生きる希望のように繰り返すようになってしまいました。

父方の従兄弟が住む地域は「家族葬は聞いたことがない」のだそうです。話をしていても「分家の行動を正さなければ」という言葉が見え隠れしており、かなり不快でした。正義感から出る言葉は、キツくなりますし折れません。こちらが迷惑と感じていてもお構いなしです。一刻も早く父方の親族との関わり合いを終わらせたいと思っています。

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