「ごめんね。汚い世話をさせて」母の介護でたまったストレスと疲れで突然の腰痛

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ペンネーム:はな
性別:女
年齢:56
プロフィール:88歳の実母と2人で暮らしています。しかし、今年の8月に母の膀胱の腫瘍摘出の手術を機に生活が一変しました。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

母の病気をきっかけに、1年半前から母の介護をしています。

介護といっても、母は、多少の物忘れがあったものの、自分で歩くことができ、トイレも自分で行けたし、私は身の回りのお世話をする程度。

それ程、介護に苦労を感じてはいませんでした。

そんな矢先、今年の7月から母の具合があまりよくなくなり、回復することなく8月3日に急遽入院。

病状は、膀胱に腫瘍ができて、尿がパンパンにたまった状態とのことで、その腫瘍摘出のための手術をしました。

20日間程の入院を経て退院になりました。

しかし、88歳の年齢もあり、術後は自力でおしっこができなくなり、導尿パックを付けたままでの退院となりました。

以前の介護とは違い、今度は、私の行動にも制限がかかってきます。

おしっこは、パックにたまるので、1日に2、3回、トイレに連れて行って抜いてあげればいいのですが、大便に関しては、したという感覚がないみたいで、頻繁にチェックをして、交換しないといけなくなりました。

膀胱に管を入れているので、感染症を予防するために常に清潔を保たなければと思うと、尚更気になり、1日に3回から5回はおむつを交換しないといけません。

本人は、交換する度に、申し訳なさそうに「ごめんね。汚い世話をさせて」と、言います。気をつかわせないようにと、たまに面倒だと思っても、なるべく笑顔を心掛けて処理をしています。

また、体調を壊した7月の半ばから退院まで、ずっと寝たままだったので、歩行も安定せず、手を引かないと歩けない状態でもあります。

それで、下の世話も含め、1日中、母を一人にして家をあけることができなくなりました。

週に3回、母はデイサービスに通っていますが、そのときが私にとっても唯一ホッとする時間です。

しかし、導尿パックが気になり、母はデイサービスになかなか行きたがりません。

今日は、デイサービスだと告げると、顔色が一変「行かない」と、子供のように声を荒げます。

しかし、自宅にいれば、横になっていることが多く、これでは認知症も進み、引きこもりになり寝たきりの状態になるのではないかと心配にもなります。

本人の行きたくない気持ちもわかる分、行かなくてもいいと思ってしまいますが、デイサービスに行くのは母のため。

とはいっても、無理に行かなくてはダメと言うのではなく、「今日は仕事で1日いないし、一人でお母さんを残したら心配で仕事できないから行ってくれない?」と言うと、しぶしぶ行ってくれます。

最近は、今日はデイサービスだと告げたときの母の嫌そうな顔を見るのに、とてもストレスを感じるようになりました。

そんなある日、母のおむつをチェックしているとき、腰に激痛が走り、動くこともままならなくなった私。

母が心配そうに「大丈夫?」と聞いてきますが、大丈夫とはとても言えず、トイレさえ行くのがやっと。

それでも、誰もサポートしてくれる人はいません。

母の下の世話、食事の支度など痛みを我慢しながらやっとの思いでやって、徐々に腰痛は回復はしていきましたが、施設の方には「疲れているときになりやすいので、気をつけてくださいね」と言われました。

介護は、何よりも介護する側が心身ともに健康でなければならないと痛感しました。

知らない間にストレスと疲れがたまっていたのだと、初めて気づきました。

これからは、自分の健康管理とストレス解消の場をうまく作るようにしていかなければならないのだと、しみじみと思いました。

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