<この体験記を書いた人>
ペンネーム:kame
性別:女
年齢:51
プロィール:職業WEBライター。51歳で2人の孫のおばあちゃんです。家族は大変。でもとっても面白い。そんな日々です。
私の大切な2人の孫。上の女の子は昔からずっと仲良し。「おばあちゃん大好き!」と、抱きついてきては私を幸せな気持ちにしてくれます。そしてもう一人、下の男の子はというと、それを聞きながら「僕はじいちゃんが大好き!」と、聞いてもないのにわざわざ伝えてきます。私の目をまっすぐに見つめながら......撃沈。
そんな、目を見て言わなくても......とがっくりしていると、「ワハハ~」と爆笑しながら去っていきます。さらに撃沈。
食事中は「じいちゃんのとなりがいい!」、外出先では私の手を振りほどき「じいちゃんのとこに行く」とダッシュです。
そんなある日の食事中、下の孫が突然「好きな人ランキング」を発表しました。その結果、「第1位じいちゃん、第2位ママ、第3位ねーね、第4位......え~と、ばあば、第5位カブトムシ!」
えーっと、ばあばって......これって、カブトムシと私で迷ったってことですよね。
ホントにカブトムシに勝ったのか、あるいは孫なりの忖度だったのか......いずれにしても、これは私にとって残酷な現実。もう立ち直れそうにないです。だって私はこの子が大好き。とっても仲良くしたいのです!
その後は私も負けるものかと、勝手にじいじをライバル視。胃袋をつかむ作戦・おもちゃ攻撃・かくれんぼ大会など、ありとあらゆる方法を試したのですが変化なし。もうガックシです。
孫が幸せなら仕方ないと、自分に言い聞かせるしかないのね。そんな風にあきらめていたところ、思わぬきっかけで一発逆転のチャンスが巡ってきたのです!
きっかけは「虫」。下の孫は、この夏急に虫に夢中になり、図鑑を見ながらありとあらゆる虫を捕まえたいと目をキラキラさせていました。
でもママは虫が大の苦手なので断固拒否。そこでじいちゃんを誘って虫取りへ。でも、帰宅した孫に元気がありません。さっきまで泣いていたのかな? そんな顔つきです。
かごの中にはシジミチョウと小さなバッタが入っていたのですが、「セミとトンボがとれなかった」とつぶやいていました。
そこで私は気がついた。きっとじいじは虫取りがへたくそなのだということに。そこでさっそくアプローチ。
「ばあばともう一度行ってみる?」
それを聞いた孫は、半信半疑。その表情はまるで「ばあばになにができるのだ!」とでも言いたげな感じです。
家族は誰も知りませんが、実は私、虫取りが得意。なにせ幼いころの夏休み、ほとんど毎日のようにアミとかごを持って虫取りに出かけていたのです。まあこれ、大昔の話ですが......。
怪訝そうながら「虫」というキーワードにつられた孫を連れて、さっそく近所の公園へ。実はそこ、低木・水場・湿地・草むらなど虫取りに最適な環境が整っているのです。
到着とほぼ同時にアブラゼミをゲット。これには孫も大興奮。さっきまでの怪訝な表情は一転。私に羨望のまなざしを向けながら「センパイ」とぽつりと一言つぶやきながら満面の笑顔です。この笑顔が見たかった。あぁ、幸せ。
こうなると私も孫も大張り切り。その後、全力で虫取りをした結果、クマゼミ、川トンボ、ショウリョウバッタ多数、トノサマバッタなど、虫の大量ゲットに成功です!
孫は目的達成で大喜び。ばあばは孫の心をゲット?でやっぱり大喜びなのでした。
昔培った虫取りスキルは全然さびていませんでした。まさか遊びがこんなに役立つとはと驚きながらも、ほっとしたばあばでした。
後日談。
以来、私が下の孫の虫取りパートナー。ほとんど毎週末に虫取りに出かけることに。一緒に楽しい時間を過ごしています。めでたし。
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