こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
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貯金のうち、どれくらいの金額を投資に回すかというのは悩みますよね?
今日は私がどんな基準で投資をする金額を決めているかを簡単に紹介します。
まず、自分の定期収入がなくなっても、数カ月間は生活できる貯金額がいくらかを考えます。
もちろん、失業給付や生活保護の受給なんかもできるかもしれませんが、タイミングが少し空くこともあります。
次の収入が入ってくるまでの間に持ちこたえられるだけの貯金はあったほうがいいという発想ですね。
もし、一人暮らしなら自分の収入だけが基本的に頼りになるはずですから、家賃+生活費の数カ月分ぐらいでしょうか。
実家で両親と暮らしているということなら、家賃+生活費も何とかなることは多い。
結婚して配偶者が働いているなら、配偶者の収入に頼れます。
自分の収入が絶たれても、ある程度は持ちこたえられるかもしれません。
このように、収入がなくなったときの生活維持費は人によって異なります。
自分だったら、どれくらいのお金が必要かを考えてみましょう。
ちなみに、投資の業界ではこの生活維持費を「生活防衛資金」と呼び、ある程度の「生活防衛資金」は投資に回さず確保していくことがお勧めされています。
あくまで、投資は余裕があってこそやるものですからね。
次に、近い将来に確定している支出があるかも考えることになります。
いわゆる、「ライフプラン」というものです。
例えば、子どもが大学進学する・結婚する・家を買うみたいなときには、親として費用を一部賄うことがありますよね。
自分の親の老人ホームの入居金を払う、自宅のリフォームを行うというのもあるかもしれない。
そんなときに現金が必要になるわけですが、投資をしていて目減りをしていたら困るわけです。
確実に一定の支出が見込まれるのに、手元にお金がない!
投資は、投資した金額が目減りする可能性を考えて行うものです。
ライフプランを考えて、近い将来にある程度大きな支出があるのが見えているのであれば、そのお金は投資をしないで貯金で持っておくのが無難です。
もちろん、リフォームをするのはまだまだずっと先のこと、例えば10年以上先ということであれば、話は変わってきます。
そのときのために、長期的視点で投資をして、金額を増やしておきたいというのはおかしなことではありません。
いずれにしても、どんな「ライフプラン」かは「生活防衛資金」と同じで、人によって違いがあります。
自分自身と家族でどんな支出が見込まれるかを10年、20年単位で考えておくといいですね。
最後に、「生活防衛資金」や「ライフプラン」を考えた上で、残った貯金のうちどれくらいを投資に回したらいいか。
これもまた人によって違うという、つまらない話になってしまいますが、意識するといいのは、「お金が減ることにどれだけ耐えられるか」「自分がいつまで安定的に収入を得られるか」「どれくらいのお金をほしいか」ということになります。
お金が減ることに耐えられなくて、もうすぐ仕事をリタイアする予定で、お金がそれほど増える必要がないのであれば、当然投資金額は最低限になります。
投資用語で言えば、「リスク許容度」というものですね。
投資したお金がマイナスになってもどれだけ持ちこたえられるかという考えです。
これまでほとんど投資をしてきていない人なら、リスク許容度は低めですから少額から始めた方が無難です。
私は、友人知人の投資金額を聞くことがありますが、本当に人それぞれだなといつも感じています。
今日はこんなところです。
「生活防衛資金」「ライフプラン」「リスク許容度」というのは、とても大切な考えなので、ぜひ、覚えていってください。ではでは!
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