<この体験記を書いた人>
ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:47
プロフィール:冬は美味しいものをたくさん食べられるので大好きな季節。特別なメニューを作るよい機会なので楽しいです。
私は47歳、一つ年下の夫と10代の娘の3人家族です。
私の親戚(夫婦とも70代)の独特な家庭内ルールを紹介します。
今でこそ、夫婦共働きで家事も分担する家庭が増えてきました。
私の親世代では、まだまだ男性が外で働いて、女性は家のことを担当する家庭が多かったのではないでしょうか。
私の家でも、母はパートに行くことはあっても、基本的には専業主婦として家庭を切り盛りしていました。
しかし、私の叔父夫婦は、奥さんの方がいわゆるバリキャリ女性。
大手自動車メーカーの部長職を長く勤めたキャリアを持つ人です。
今なら珍しくはありませんが、当時としては数少ない女性管理職だったようです。
そのため、その叔父夫婦の家では、早く帰宅することが可能な旦那さんが、家事と育児を担当していました。
また、奥さんのお母さんも育児に協力的だったため、奥さんは安心して仕事に専念できたようです。
ただ、幼かった頃、叔父夫婦の家に行くたびに、私は我が家と夫婦の役割が異なることを不思議に感じていました。
友だちの家へ遊びに行くと、お菓子を出したり、お世話したりしてくれるのは、決まってお母さん。
お父さんの方が早く帰宅して家事をしている家は、その親戚宅以外には見たことがありませんでした。
旦那さんの方は子煩悩で、家事も完璧にこなす今でいうイクメン。
当時の一般的な夫婦像からすると役割が逆転していると感じましたが、実は世間の一歩先をいく関係だったようです。
仕事中心の生活で、幾度の単身赴任もこなしてきた奥さん。
家族と一緒に生活している時期でも、旦那さんが家事を担当してきました。
そのため、奥さんは料理はからっきし。
旦那さんがお料理上手な人だったこともあり、自分が料理をする必要性は全く感じてなかったそうです。
料理をすることに興味がなかった奥さんですが、退職後には趣味として、お菓子作りの教室通いを始め、主に和菓子作りに凝り始めました。
もともと手先が器用だったこともあり、個人的に注文を受けて販売を始めるほどの腕前に。
私も何度も奥さんの手による和菓子をいただきましたが、玄人顔負けの仕上がりです。
今でも料理担当は旦那さん、デザート担当は奥さん。
お互いの領分は犯さないルールがあるようです。
また、そもそも奥さんは料理が苦手、旦那さんはお菓子作りは苦手と、お互いに自分が得意なこと以外はやりたくないタチだそう。
家庭ごとに最適な役割分担で、今でも夫婦円満なので微笑ましいです。
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