「お子さんのそれ、どうしたんですか?」初対面で言いたくないのですが。距離ゼロの人が辛い...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:夏子
性別:女
年齢:45
プロフィール:今年で結婚15年目。郊外の住宅街に住む主婦です。毎日のんびり近所の公園を散歩して癒されています。

「お子さんのそれ、どうしたんですか?」初対面で言いたくないのですが。距離ゼロの人が辛い... 66.jpg

我が家の子どもは3歳(2014年)のときから1年半程度、治療のため目立つ場所にサポーターを付けていました。

幼稚園でも付けていたので、クラスのお友だちには治療のため」と先生から説明してもらうことに。

親しくしている親御さんの中には、送迎などの際に「〇ちゃん怪我?」と心配してくれる方もいて、そういう方に対しては私も普通に事情を話しました。

でも道ですれ違っただけの人にまで、子どもが何でサポーターを付けているか説明する必要はないはず。

私はそう思っていましたが、世の中には初対面でも事情を知りたがる人が意外と多いようです。

子どもを連れて外出すると、頻繁に知らない人から「どうしたんですか?」と声を掛けられました。

基本的に説明もせずにやりすごしていましたが、移動しにくい状況で聞いてくる人もたまにいて本当に参りました。

例えば、信号待ちをしているとき。50代後半くらいの女性に「あら~、どうしちゃったのそれ」と聞かれたことがあります。

この人、何で通りすがりの子どもの事情を知りたいんだろ...と、不思議に思ってしまいました。

耳が遠いのか、声がとても大きい人もいました。

スーパーのレジを打ってもらっていると、後ろに並んだ女性(80代くらい)が「あなたのお子さんのそれは、一体どうしたんですか!?」と信じられないくらい大きな声をだしました。

「すみません」とか「あの~」とかいった前置きが一切なく、突然すぐ近くで大声を出されたのでとても驚きました。

最も参ったのは選挙の受付の人です。

サポーターをしている期間に選挙があり、社会勉強のため子どもと2人で投票所に行きました。

受付にいた男性(60代くらい)が大声で「それどうしたの?」と。

投票所にいる関係ない多くの人の前で無遠慮に立ち入ったことを質問されたので、かなり腹が立ちました。

無視して立ち去りたいと思いましたが、投票用紙をもらわないと移動できません。

私が黙っていると今度は子どもに「何で付けてるの?」と聞いています。

知らない人に大きな声で話しかけられ、子どもも戸惑っている様子。

しつこいので文句を言おうとした矢先に、受付の人は行列ができ始めているのに気付き投票用紙をくれました。

公園で遊んでいたときに、70代くらいの男性5~6人の集団に囲まれて怖い思いをしたこともあります。

男性たちはおそらく、ご近所さん同士で日光浴をしながら雑談されていたのでしょう。

私と子どもがしゃがんで雑草を見ていたら、急に近くに立ちふさがって「それ何? どうした?」と聞きながらジロジロ見てきました。

最も言いたかった返事は「いや...それ知ってどうするの?」でしたが、囲まれて怖かったので言えず、子どもを連れて少し離れた場所に移動しました。

声をかけてくる人たちは、大抵とてもフランクな口調で話しかけてきました。

おそらく単純な好奇心で軽く聞いていたのでしょう。

けれども初対面の人に立ち入ったことを聞かれて、私はとてもモヤモヤ。

人と違う理由をいちいち説明しなくてもいい世の中が、はやく来ればいいのにと思っていました。

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