「あのうちのお母さまは亡くなった」って死んでませんけど! 憶測を得意げに言いふらす隣人がウザい

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:柊子
性別:女
年齢:53
プロフィール:出産が遅く2人の子どもはまだ10代。家族は他にスルー力の高い夫。在宅で仕事をしています。趣味は読書。

「あのうちのお母さまは亡くなった」って死んでませんけど! 憶測を得意げに言いふらす隣人がウザい 42.jpg

近所に住むAさんは、おそらく60代半ばくらい。

親切でいい方なのですが、情報通が高じてうわさ好きなのが厄介です。

決して悪口として言っているのではないことは分かるものの、自分が言われるほうの立場だったら嫌だなぁと思うようなことをうわさされます。

例えば、近所の誰それは同居する子どもがいないため家を売ったとか、あの土地を全部買いたかったがそこまでお金がないので今の敷地だけにしたとか。

自分のことを話すのも好きで、尋ねてもいないのに、お孫さんが受かった学校をしゃべり出して自慢するなどなど。

まぁ他愛もないといえば他愛もないうわさ話です。

私も何度かAさんから直接うわさ話を聞いたことがあるのですが、とにかく近隣の家の家族構成やら仕事の内容やら行動パターンやら、実によくご存じなのです。

それが2020年も暮れのこと。

70代後半くらいの別の近所の方(Bさん)と話す機会があり、そのときに「あなたのお母さんは亡くなったと聞いた」と言われ、びっくりしてしまったのでした。

私の実家は今の家の近くにあり、以前は両親ともによく来ていたのですが、高齢なのとコロナ禍も重なったうえ、小さかった子どもたちも大きくなったりと、こちらを訪ねて来ることは少なくなっていたのです。

よもやそれが原因で亡くなったことにされたの...!?

後日、Aさんと話していて、私の母が最近来なくなったことから、亡くなったのだとAさんに思われていたことを知りました。

私が「うちの母が...」と言いかけると「うんうん」と身を乗り出すようにして応じたAさん。

「いや、元気なんですけど、この間Bさんに『お母さんは亡くなったと聞いた』と言われてびっくりして...」

そう話したところ、あらそうだったのと言いたげな顔をしたAさん。

「お母さまも前はよくこちらに来ていたけれど、最近はお見かけしないわねと話していたのよ。お元気だったのね」

BさんはAさんから聞いたのではないと言っていましたが、やはりAさんや近所のほかの方の間でそういう話になっていたんだなと悟りました。

母に話しても母はAさんやBさんのことをよく知らず、さして気にも留めていない様子。

母が私の家に来るかどうかなどいちいち知らなくていいことなのに「最近見かけないわね」と思うだけならいいのです。

思うだけではなく「亡くなった」と判断し、近隣とそれについて話し、共有するという神経に、私は嫌悪感を抱いてしまいました。

Aさんはよく言えばご近所関係を重んじる方で、「隣に誰が住んでいるかわからない」などという昨今の風潮とは真逆をいく方。

近所の方にある程度情報を知られていたほうが、非常時など何かと助けられることがあるのは私も分かります。

ですがそれよりも、あることないこと憶測される不快感のほうを強く感じてしまいます。

特別社交的ではないものの、人付き合いが嫌いなわけではなく、それなりに温厚なつもりだった私が、この近所関係に強い反発を覚えてイライラすることは、自分に対する新たな発見でもありました。

結婚して今の家に転居して10数年、こちらとて年を重ねているわけで、近所関係など適当にスルーして愛想よくしなくてはとは思っています。

それなのに年齢のせいか、イライラが募る自分自身にも厄介さを感じる、今日この頃です。

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