「何様のつもりや、言うたったわ!」長男の小学校に怒鳴り込んだ姑/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。今から36年以上前の、結婚当初のことを思い出しながら書いています。

前回の記事:「なんであんたが字ぃなんか教えとんのや!」姑の介入の結果、小学校に入学した長男が...

「何様のつもりや、言うたったわ!」長男の小学校に怒鳴り込んだ姑/かづ pixta_17260954_S.jpg

長男に字を教えようとすると、入学前からそんなことをする必要はないと言い張る姑。

結局、字が読めないまま入学した長男は、早々につまづくことになった。

そんな矢先の予期せぬ担任の訪問に私は胸騒ぎがした。

担任の口から出た言葉は「お婆様はいらっしゃいますでしょうか?」。

姑絡みの話かと途端に気が重くなった。

「長男君の事なんですが...。授業中にほとんど聞いていないので少し注意したんです。そしたら『お婆ちゃんがまだ勉強する時期や無いからせんでええって言うた』って言うんです」

あぁ、やっぱり...。

姑は、長男が「僕知ってるから勉強なんかせんでもええ」と学校で言い出すから何も教えるなと私に言ったが、姑の考え方のほうが悪影響だったじゃないか。

先生は続ける。

「それでも『勉強はせなアカンよ?みんなしてるやろ?』って言うんですが、『お婆ちゃんがまだ勉強する時期じゃないからせんでええって言うたもん!』って言い張ります。

教科書もノートも開きませんし、授業中はずっと上の空と言うか...。

休み時間に呼んで話しをするんですが、それでもやっぱり『時期になったらできる様になるからってお婆ちゃんが言うた』とか『今はせんでええってお婆ちゃんが言うた』とか、とにかく『お婆ちゃんが言うた』の一点張りなんです。

それで一度お婆様とお話しさせて頂けたらと思いまして...」

最初は授業に必死について行こうと頑張ったが、それでもやっぱりついて行けず、姑の言った言葉を逃げ口上にして、長男は授業を全く聞かない毎日だったのだ。

担任にはまずは平謝りして、その上で毎週末姑宅に泊りがけで行ったり、半同居の様に姑がこちらに出入りしていたり、とにかく子育てや教育に対して口を出し、それを父親である夫が容認しているから更に拍車がかかっている状況を説明した。

「ここには一緒に住んでいませんが、歩いて2分ほどの所に住んでいますので呼びましょうか?それとも一緒に行きますか?」

と担任に提案したが、担任は困った表情になった。

恐らく普段の長男の言動から、相当お婆ちゃんの影響が大なので、突然の家庭訪問に行けばいる可能性が高いとでも思っていた様子。

「一応そう言う状況なので、お父様がお帰りになったらご両親でよくお話し頂ければと...」

そう言って担任は帰って行った。

担任が帰るなり、当然長男を問い詰めた。

けれども、とりあえず担任や私が言う事から悪い事をしたというのは分かっているものの、いかんせん授業に全くついて行けない状況は確かなので、長男なりにお婆ちゃんの言った事を盾にすれば勉強はしなくて済むと思ったらしい。

加えて、「時期が来たら勉強が出来る様になる」と言う言葉をある程度は信じている部分もあった。

「先生が家にまで来るくらいなんだから、1年生は1年生の勉強をせなあかんの」

と、担任や母が言う事が正しいんだと状況的に理解させるように話した。

その夜遅くに帰宅した夫に、今日の家庭訪問の一部始終を話した。

担任が家にまで来た事で、さすがに夫は事の大きさを感じたらしかった。

もう既に姑は寝ているであろう時間だったが、夫はその場で姑に電話を掛けた。

夫は今日長男の担任が急遽家庭訪問に来た事から、担任が話した内容も早口で説明し

「そやから今後は長男に何も言うな!わかったか!?わかったな!!」

そう言ったかと思うと電話をガチャ切りした。

その後何度も何度も電話が鳴ったが、夫が「おふくろだろうからほっとけ」と言い電話の元線を抜いた。

私は今にも怒鳴り込んで来るんじゃないかと気が気でなかったが、そんな事も無く夜が明けた。

朝長男を送り出す際に、学校では分からないながらでも教科書とノートは広げる事と、1年生には1年生の勉強をしなくてはならない事を再度念押しした。

もちろん連絡帳には昨夜の夫婦での話しをそのまま書く訳には行かないので、今後お婆ちゃんからの関与は極力やめて貰うように父親から連絡して貰った件を書き、本人にも勉強を頑張る様に説明した事も書いた。

夫が出勤し長男が登校してからも、いつ姑が怒鳴り込んで来るかと胃が痛い思いだったが、

姑は来る事無く日が暮れて行き、長男が学校から帰宅した。

何事も無くホッとして、連絡帳や長男の宿題を見ていたら電話が鳴った。

出るとそれは担任だった。

「先ほどまでお婆様がいらしてまして...。」

えっ...?

「色々お話しさせて頂いたんですがご納得行かなかったようで、大変お怒りになって帰られました」

授業が終わって生徒が帰った放課後の時間を狙って、姑が職員室に怒鳴り込んだのだ。

姑がどんな事を言ったのか聞いたが担任は詳しくは話してくれず、ただそう言う事があったと知らせた内容だった。

電話を切ってからも私は電話の前から離れられず、なぜそうなるのか、なぜそんな事までするのか、頭の中がぐるぐる回っているようだった。

と思ったら、突然玄関が開いて姑がリビングまでズカズカと入って来て捲し立てだした。

「今学校に行って言うて来たった! 結婚もしてない子供もおらんくせに、何様のつもりで物言うとんのやって言うたった! 私はな! 息子が高校の時成績が振るわんかったんを夏休み付きっ切りで勉強見てやって、休み明けのテストで順位を大幅に上げて、担任に『お母さん頑張りましたね!』って褒められたんや! 勉強なんて時期が来たらできる様になるんや! なんやあの担任! まだ教師になって間が無い癖に偉そうにって言うたったわ!」

この話しは姑から手柄話のように何度も聞かされた事があるが、担任にも言ったのか。

それも「結婚もしてない子供もおらんくせに」とまで...。

続く

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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