<この体験記を書いた人>
ペンネーム:くあら
性別:女
年齢:53
プロフィール:ワクチン打つ? 打たない? 悩みどころです。
20数年前に現在のマンションを新築で購入しました。
新築当時からずっと住んでいる方が多く、大半は顔見知りです。
同じ階に住むAさんは私よりひとまわりくらい年上で、ご主人と2人暮らし、お子さんはいません。
社交的な方で、マンション内にも知り合いが多数いらっしゃいます。
私はすれ違えば挨拶はしますし、時折、天候の話や他愛ない立ち話をすることはありましたが、特にそれ以上親しくしているという認識はありませんでした。
ですが、なぜか向こうは私が思っている以上に親しいと思っているようです。
たまにですが、頂き物がたくさんあるからとおすそ分けを持って来てくれたり、オススメの洗剤があるからと分けてくれたりしていました。
その都度戸惑いは感じましたが、断るのも失礼かといただいていました。
Aさんは見返りを求めることもなく、「もらってくれてうれしいわあ」といったタイプの方なので、遠慮なくお付き合いをしていました。
そうしたおすそ分けも年に数回のことなので。
また、今はもう成人していますが、うちの息子が小さい頃、学校の行き帰りなどにすれ違うとAさんはよく声をかけてくれていました。
子どものいないAさんは、うちの息子の成長を我がことのように思ってくださっているようで、「もう小学校なのね」「もう中学校なのね」と節目には話しかけてくれます。
この頃は大きくなって会うことも減り、「もう大学生? 就職したの?」と聞かれます。
「会いたいわあ、帰って来たら教えて」と言われるのですが、息子ももう子どもではないので、「会っても何をしゃべったらいいのかわからない」と戸惑っています。
Aさんと私と息子では感じている「親しさの度合い」が違うようです。
先日の夜もこんなことがありました。
私がお風呂に入っていると、玄関でピンポーンと聞こえました。
たまたま在宅していた息子が出るとAさんで、「お母さんは?」と聞かれたので「お風呂に入っています」と答えると「あら、残念。ちょっとお話ししようと思ったんだけど」と言われたそうです。
何か込み入った話でも? と気になりましたが、もう夜半なので明日以降用事があればまた来られるだろうと思っていました。
数日して、そんなことも忘れていた頃、たまたまマンション内でAさんとすれ違いました。
挨拶の後に思い出して「そう言えば先日、何かご用事でしたか?」と聞くと、「いえいえ、ちょっとヒマでね、なんとなくお話がしたいなあとお邪魔したのよ〜」と屈託ない笑顔で返されました。
え〜と、なんの用事もないのに夜ピンポンされるような仲でしたっけ...と思う私。
でも、悪気がないのは分かるので「あ〜、そうだったんですね...」と流しました。
まあ、Aさんのことだから、うちがダメなら他のお宅にピンポンしに行ったのかもなあと自分を納得させました。
これからも戸惑いながらもこんな関係が続くのだと思います。
まあ、隣近所に誰が住んでいるのかも分からないよりは安心かもね、と思うようにしています。
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