<この体験記を書いた人>
ペンネーム:わんわん
性別:女
年齢:51
プロフィール:51歳会社勤めの主婦。56歳会社員の夫、22歳大学生の息子と3人で首都圏在住。
夫(56歳)と結婚して25年近くになり、義父母とも今はとても良い関係です。
私も51歳になり、義父母もともに90歳、お互い丸くなりました。
でも、一つだけいまだに納得がいかないことがあります。
それは、義父母が会話の端々に匂わせる義父母のある悩みと思い込み。
義兄(58歳)が過去の大学進学をめぐって、弟である私の夫のことを良く思っていないというのです。
夫と義兄は、義父母にとって自慢の息子たちでした。
幼い頃から優秀で、それぞれ周囲からすごいね、と言われる高校に進学。
大学受験の際、義兄は文系から理系に途中で変更したこともあり、2年浪人して国立の医学部に合格、今は開業医です。
夫は現役で東大へ進学して理系の学部に進み、今は会社勤めのエンジニアです。
このような経緯で、2歳違いではあるけれど、兄弟の大学入学は同時期でした。
また、入学式が同日だったため、義父母は分担して2か所の入学式に出席したとのこと。
さて、一家の唯1人の孫(義兄夫婦は子どもなし)=私の息子(現在22歳)も、小さい頃から「大きくなったらお父さんみたいに東大行くのかなー」と周囲から声をかけられていました。
素直にそれを信じた息子は「何もしなくても自分は東大に行くのだろう」と思い込んでいる様子でした。
その状態に私も結構なプレッシャーを感じつつ息子を育て、半分努力、半分運で東大に現役合格しました。
それが今から4年前のことです。
義父母はとても喜んでくれて、私もやっと肩の荷が下りました。
入学式は日本武道館で行われますが、本人以外は2人しか参列できません。
夫は新入生として参列したからと言って関心なし。
私は、義父母以上に喜んでいた私の母(当時80歳)に見せてやりたいな(父はすでに他界)とも思いましたが、そこは昭和の嫁気質がある私。
義父母を立てて、岡山から義父母を東京へ招待し、入学式に参加してもらうことにしたのです。
東大にゆかりがあり、日本武道館にも近いホテルに2泊していただき、入学式前夜は義父母・私たち家族の5人で食事をしました。
その食事の席で私が「久しぶりに東京にいらっしゃったのだから、お兄さんのところ(都内で開業)も訪ねたらいかがですか?」と提案すると、急に義父母の顔が曇るのです。
「弟だけでなく、その息子まで東大に入ったというのはちょっと...」
言葉を濁す義父、食事の手を止めて下を向く義母。
そこから一気に場が暗くなりました。
義父母は東大に進学した弟のことを、兄が今でも妬んでいると思い込んでいるのです。
夫も息子も常に相手の発言を深読みしないタイプなので、「?」という顔をしながら食事を続けていましたが、私が義父母によくよく尋ねてみると、今回の東京訪問も、息子の大学合格も、義父母からは義兄には伝えていないとのこと。
実際は、合格当日に義姉から電話があり、合格を喜んでくれて、すでに結構な金額のお祝いも頂戴しました。
開業医として成功している義兄が、サラリーマンの私の夫をやっかむ理由が思いつきません。
夫は東大医学部卒ではないし、義兄も東大医学部を目指していたわけではなかったと聞いています。
盆暮れに義実家で集まっても、それなりに兄弟として楽しく過ごしているように見えます。
夫に尋ねても全く心当たりがないとのこと。
さすがに私から義兄に尋ねることはできないので調査は完璧ではありませんが、90歳を超えた義父母が今でも、自分の息子たちが40年近く昔の確執を引きずっていると思い込んでいるのは悲しいことです。
できれば兄弟で誤解を解いてあげたらいいのに...と私は思っていますが、実現できていません。
今度この話題が出たら私から言ってあげたい。
「お義父さん、お義母さん、それは誤解ですよ。お2人の自慢の息子さんたちに確執なんてありませんよ。安心して!」
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