「お父さんが死んでもええって言うんか!」面倒もみず金も出さず好き勝手言う弟たち/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。現在は夫婦二人と3ニャンとで暮らしています。今から20年以上前、私の嫁時代の体験を思い出しながら書いています。

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父の病床に昼も夜も付き添う事になった私は、車で1時間近くかかる病院と自宅を行ったり来たりの日々になった。

朝の6時頃に自宅に着き、朝食と弁当を作り、朝食を食べてもらっている間に洗濯物を干し、夫と子どもを送り出してからまた病院に戻る。

ども達が帰る夕方にまた自宅へ戻り家事をして、再び病院に戻って泊まる。

ども達もある程度の家事は出来るが、いかんせん何一つ出来ない(する気の無い)舅と、早くても深夜11時前後に帰宅する夫に任せる事が出来ず、また子ども達の学校の事もあって家に帰らずにずっと病院に行きっぱなしと言う選択は出来なかった。

眼は薄っすらと開いているものの焦点が定まっていない父は、ただただ点滴で持っている状況だった。

私は以前の姑の件があったので、いざと言う時の対応を弟達と決めておかなければと思っていた。

私個人としてはもう長くもない状況ならば、色々な処置をして管いっぱいにしてただ生かしているだけの状態よりも、痛みだけ取ってそのまま自然に任せて逝かせてほしいと思っている。

なので、生前の気風の良い父を考えると、父もそう希望しているだろうと考えていた。

しかしながら、一応その時を迎えた場合の対応を弟達と決めなければと思ってはいたが、上弟と下弟と3人で集まれる日がなかなか無かった。

上弟の住まいは病院から車で高速を使っても1時間近くかかるところで、下弟は繁盛期になったからか忙しさが増したようで見舞いにもなかなか来れなくなっていた。

ある日の夕方、家事を済ませて病院に向かい、いつもの様に父の病室の小さな丸椅子に座っていると、ひょっこりと上弟が嫁を連れてきた。

当時、上弟の嫁は妊娠7カ月だった。

久しぶりに会った上弟に、まずはと話しをしようと思ったところに、仕事が珍しく早く終わったと下弟が来た。

姉弟3人が顔を合わせたのは、父の肺切除手術の日以来だった。

父の癌の説明をした時に烈火のごとく怒って怒鳴りだした弟達の事が頭に浮かび、私はいざと言う時の対処をどうするのかを話しに出すのが憂鬱だった。

また「冷たい!」だの「よくそんな事が冷静に言えるな!」だのと怒鳴り散らされるのかと思うと、本当に気が重かった。

けれども途中で2度ほど自宅に戻るとはいえ、時間的に今現在父と一緒に居る時間が一番長いのは私なので、その「いざと言う時」に出合わせる可能性が高いのは私だ。

今話しておかないとと思った時、ふと「なかなか時間が合わなかった3人が約束をしていた訳でもないのに集まったなぁ」と嫌な予感がした。

父の枕もとで話す訳には行かないので、病室を出て談話室で話す事にした。

案の定、下弟が激怒した。

「じゃあ姉ちゃんは延命治療せんとお父さんを死なせるって言うんか!」

「でも管いっぱいにして、ただ生かせてるだけって言うのは!」

上弟も同じような事を言い出す。

「姉ちゃんはお父さんが死んでもええって言うんか!」

面倒も見ないし金も出さないくせに、好き勝手な事言うなって話だ。

もう既に半月以上自宅と病院を行ったり来たりで、ガソリン代にしろ駐車場代にしろ、私の食費にしたって微々たるものでも家計的には結構な出費になっている。

妊娠7カ月の上弟嫁に付き添いを代わって貰う気などさらさら無いが、弟2人から「代わろうか」の一言も無い上に金銭的に「少しでも足そうか?」と言う事も無いのにも腹が立った。

あくまでも娘として、最後の親孝行になればと思って付き添いを続けてはいるが、この弟達の「当たり前」の言わんばかりの態度を目にすると、言ってはいけない事まで口に出そうになる。

その時だった。

急に詰所があわただしくなり、看護師が数名飛び出して来て父の病室に走って行く。

弟達と顔を見合わせ、慌てて私たちも椅子から立ち上がって病室に向かう。

「今日3人揃ったから?」

最初に感じた嫌な予感が心臓の鼓動を早くする。

病室に入ると看護師たちが父の周りで忙しく状態を確認している。

遅れて病室に入って来た医者が父の状態を見る。

「お父さん!!」

「お父さん!!」

「お父さん!戻って来て!!」

弟達は父の体をゆすり、私は足を掴んで揺れ動かしながら叫んだ。

医者が父が亡くなった事を告げる。

父、57歳だった。

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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 ​基本専業主婦の​50代​。子育てが終​り、​夫と4ニャンと暮してい​る​結婚36年目です。 ​一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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