<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:46
プロフィール:自粛期間に5キロも太ってしまいました。高所は苦手ですが、山好きアラフィフシングルマザーです。
私は46歳、19歳と14歳の息子を持つシングルマザーです。
今では息子たちもすっかり大きくなったので、随分自分の時間を持てるようになったと感じています。
振り返れば一心不乱に子育てや家事、仕事に追われていた日々も、なんだかとても懐かしく感じます。
とはいえ約13年前、離婚後すぐに息子2人を連れて実家に戻ってきたときは、さまざまな苦労がありました。
通学の時間帯に車を走らせていると、学校近くの横断歩道や交差点で、立哨当番の旗を持つお母さんを見かけます。
そのたびに、当時のことを思い出してしまいます。
離婚後バタバタと引っ越しや市役所などの手続きを終えた私は、次に長男の転校手続きをすることになり、一度転入先の学校へ出向いて、担任の先生と面談をすることになりました。
そのときに登校班で通わせるには、地域の子ども会に入会する必要があると聞きました。
その上運動会での席順も、子どもが在籍している子ども会ごとに座席や応援席が配置されるため、子ども会への入会は半ば強制的なものでした。
以前私が住んでいた地域では、全くこのようなシステムではありません。
ほとんどが働くママたちだったからなのか、そこでは子ども会に入っている子の方がむしろ珍しかったのです。
なのでこれには非常に驚き、シングルマザーの私としては、本当に重荷となっていました。
引っ越し早々、新年度の役員選出のため、子ども会の集まりに初めて参加することになりました。
集まりは午後の1時から3時。
その日は同時刻の午後イチからの勤務日だったので、あらかじめ上司に事情を伝え、午後4時からの勤務に変更してもらい参加することにしました。
当日は30名ほどが出席していました。
欠席者はただ1人。
その方は私と同じシングルマザーで、やはりその日は仕事だったためにやむを得ず欠席とのことでした。
そのとき居合わせたママたちの反応が異様に冷たく感じ、とてもイヤな空気だったことを覚えています。
その会議では、新年度の役員を2名選出しなければならないということでしたが、話し合いは難航したまま...。
時計を見ると、もうすでに終了予定時間を30分もオーバーしていました。
私は仕事だったため、あわててその場のママたちに事情を話し、勤務先へと向かいました。
そして翌日、会長から電話がありました。
なんと新年度の役員は私と、昨日会議に欠席したシングルマザーの方に決定したというのです!
まだ皆の顔も名前も一致しないのに、勝手に決められてしまったのです...。
もう一人の方は、新年度の会長...。
これには心底気の毒に思いました。
なぜかというと、古いしきたりが残るこの地域では、年間を通して行事が多く、そのたびに駆り出され会議も多いのです。
何かと大変なので、誰もやりたがりません。
役員選出の決め方に、非常に憤りを感じました。
シングルマザーの私たちがなんだか差別されたような、遠回しに嫌がらせを受けたような気持ちになりました。
そして役員をやっているうちに分かってきたのですが、30名のママのうち、約半数近くは専業主婦でした。
それから5年後。
再び次男が子ども会に入会することになりましたが、気が付けば、以前とは違って雰囲気が随分と良くなっていました。
新興住宅がだいぶ増えてきたこともあり、新しい人がどんどん引っ越してくるようになりました。
そんな影響もあってか、今ではシングルマザーやお子さんがまだ小さいご家庭のママには配慮してもらえることも多くなりました。
今も年々規約は改善されつつあるようで、本当によかったと思っています。
関連の体験記:ほぼ初対面で「太陽のようなママでいてください」って何? 仕事相手の場違いな発言に抱いた怒り
関連の体験記:アラフィフのシンママの弱みにつけ込み...体だけでなくお金を奪った最低男
関連の体験記:47歳シングルマザーの私。7歳年下の彼と「将来を考えたい」と思うけど...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。