<この体験記を書いた人>
ペンネーム:おかあ
性別:女
年齢:46
プロフィール:地方都市に5歳年下の夫と中学生の息子、小学生の娘と暮らす、まだまだ子育て真っ盛りの会社員です。
私は、いわゆるテレビドラマ全盛期に青春時代を過ごした人間です。
人気ドラマが放送される日には、みんながテレビにかじりついていた時代なので、自分が知っているテレビドラマは、みんな知っていると思い違いをしてしまうんです。
ある日、職場の後輩達と子どもの話をしていたときに、ちょっと場を盛り上げようと思って、こう言ったことがあります。
「私は息子が可愛くて仕方ないから、いつまでも甘やかして冬彦さんにしてしまう自信があるわ~」
すると、後輩たちの目に「?」が浮かび、ウケるどころか、「えっ? 誰ですか、それ?」と遠慮の混じった不穏な空気が流れてしまいました。
ドラマ放送当時、あんなに有名だった冬彦さんを知らないなんて、そんな人いるの? と驚くと同時に、知っているのは私だけという現実に軽い衝撃を受けました。
ドラマのストーリーの説明をし、冬彦さんお決まりの「う~~んっ」と拗ねる様子のモノマネまでやってみせたのですが、若干引き気味の後輩たちは困惑するばかりでした...。
それで懲りたつもりでいたのですが、つい最近またやらかしてしまいました。
新型コロナウイルス感染防止のために、娘の小学校のイベントが中止になったという話を職場でしたときのことです。
後輩たちが「え~、かわいそう」などと、同情してくれたので、思わず「同情するなら金をくれ!」と、またまた古いドラマのセリフを口走ってしまったのです。
あの有名なドラマを知っている人には分かるセリフなのですが、いきなり私が何を言い出したのかと、オロオロする後輩たちを見て、この空気は「もしや? またやってしまった~!」と気が付きました。
このときも、昔こんなドラマがあってね、と説明をしてみたんですが、後輩たちは、ただただ苦笑いを浮かべているだけ...。
あんなに流行っていて、みんなが知っていると思って疑わなかったものが、世代の違う若い人たちの間では何のことかさっぱりわからないものなのですね...。
世代の差にびっくりすると共に、時の流れの早さを実感してしまいました。
そういえば、私が若かった頃、職場のオジサンが昔流行ったギャグを言った後に「えっ? これ知らない? すごく流行ったんだけどなぁ」などとよく言っていました。
今の私はあのオジサンと同じですね。
後輩たちを困らせないように、気をつけなくちゃなぁとつくづく思いました。
でも、みんなが同じテレビ番組を観て盛り上がっていた時代って、なんだかいい時代だったよなぁと少し懐かしく思ったりもしています。
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