<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まるおじ
性別:男
年齢:52
プロフィール:専業主婦の妻と高校生、小学生の子供2人の4人家族の父です。つい先日、4年近い単身赴任を終え、自宅に戻りました。
2021年の2月、4年振りに単身赴任生活を終えて自宅に戻ってきた50代の会社員です。
週末ごとに自宅と赴任先を往復する生活から解放され、しみじみとやっぱり我が家はいいものだと思うとともに、ふと8年前に苦労の末に自宅を建てた時のことが頭に浮かんできました。
当時、我が家は数年おきに転勤を繰り返していたのですが、子どもが小学校に入り友人ができると、引越しを嫌がるようになってきました。
その当時住んでいた社宅のあたりが環境の良いところだったこともあり、家を買おうという話になり、ちょうど社宅と同じ校区で売りに出されていた土地を購入しました。
そして、妻の輸入住宅にしたいという要望を叶えてくれそうな建築業者で、家を建てることになったのです。
私たちの営業担当となった方は海外生活の経験があり、欧米製の建具のことなどにも詳しく、妻の理想とするデザイン性の高い建具をいろいろ紹介してくれました。
そうして彼の助言を受けながら設計された我が家は、デザインに疎い私から見てもとても素敵なものになりました。
しかし、契約を終えていよいよ着工というときになって、最初のトラブルが発生しました。
何とその建築業者は経営不振に陥っており、別の業者に営業譲渡することになってしまったのです。
そして、私たちの家を担当していた営業の方や、工事を担当する予定だった職人さんたちは全員退社してしまいまいました。
後を引き継ぐこととなった営業担当の方や職人さんたちは、今まで輸入住宅を建てた経験のない方ばかり。
ショックと不安の中で工事は始まり、案の定開始早々次々とトラブルに見舞われることになったのです。
まず、輸入手続きのミスで建具の到着が遅れてしまい、基礎工事の直後に工事が長期間ストップ。
そして、ようやく建具が揃ったかと思うと、今度は建具の施工ミスが発生してしまい、やり直しのため建具を再発注するために、再度工事がストップ。
工事は予定より大幅に遅れていきました。
さらに、トラブル対応に忙殺された営業担当の方が体調不良で休職してしまったため、統制の取れなくなった現場は混乱を極め、ついに工事が完全にストップしてしまいました。
業者の方も困り果ててている様子を見た私は「もう我が家は建たないのでは」と不安と絶望に襲われました。
しかしそのとき、最初の営業担当の方から電話があったのです。
風の噂で我が家の建築が危機的な状態になっていることを聞きつけて、心配になって連絡してくれたとのことでした。
担当を離れた後も私たちの家のことを気にかけていてくれたことを知り、涙が出るほどうれしい気持ちになりました。
そして、その方の紹介で輸入住宅の建築経験のある方が現場に入ってくださることになりました。
あれほど混乱していていた現場もようやく落ち着いて、時間はかかったものの何とか完成に漕ぎ着けることができました。
二度と経験したくない建築トラブルでしたが、最終的には希望通りの家を建てられたことに満足しています。
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