<この体験記を書いた人>
ペンネーム:はおり
性別:女
年齢:58
プロフィール:専業主婦です。子供は3人。上2人は独立、末っ子は大学生。趣味は断捨離と猫と遊ぶ事。
私は今、58歳です。
中年と言っていい年齢ですが、自分では、まだまだ若いつもりでいました。
若く見られる事も多く、同年代の友人たちとカフェで楽しくおしゃべりしている時なども、年齢を気にすることはありませんでした。
少なくとも、若い人たちと、話が通じると思っていました。
ところが、それは、自分が勝手に思い込んでいただけだったのです。
それを思い知らされたのは、先日、18歳の大学生の娘と2人でショッピングに行った時の事でした。
娘の服を買って、お茶でもしようとコーヒーショップに入った時、娘がコーヒーを、うっかりジーンズにこぼしてしまいました。
あわてておしぼりで拭きながら「ぴえーん」という娘。
私が「え? 何?」と聞いても、必死で拭いているのか返事をしません。
そして今度は「つらみー」と言うのです。
またまた、私が「え? 『つらみ』って何?」と聞くと、ジーンズを拭き終わった娘が教えてくれました。
「つらいっていうのを、『つらみー』って言うんやで。なんでも、語尾に『み』をつけるの。悲しいは、『かなしみー』」
なるほど、なるほど。
「『ぴえん』は、泣く時の記号みたいなもん。ツイッターとかSNSでも、『ぴえん』っていっぱい出てくるよ」
へー、と私はビックリ。
まったく、知りませんでした。
そして自分が若い時の言葉を母親世代がまったく理解せず、話がかみ合わなかった時の事を思い出しました。
「チョベリグーとか、言わへんの?」
知っている若者言葉を言うと、娘は大笑い。
「いつの時代よ? ナウなヤングでフィーバーしようみたいな感じやな。ははは」
なんて言われてしまいました。
かつての流行語は、今の時代の若い人にとっては、お笑いのネタにされてるようでした。
その日、家に帰ってネットで調べて見ました。
「ぴえん」は、悲しかったり泣きそうになったりする時の言葉で、キャラクターまで作られているようです。
この言葉は、さすがに私が使う機会は無さそうです...。
また、最近娘と話をしていて、ビックリした事がありました。
テレビのドラマか何かを一緒に見ていて、勧誘を断る時に「大丈夫です」と言うのです。
「勧誘を断るのに『大丈夫です』はオカシクない? いりません、とか、すみません、とか言わへん?」
「えー? みんな、断る時は大丈夫ですって言うよ。ノーサンキューって事やん」
ここでも、時代についていけてない事を思い知らされました。
いつから断る時は「大丈夫です」になったのでしょう?
そういえば、毎年発表される流行語大賞なるものがありますが、ほとんど聞いた事が無いものばかりだったのを思い出しました。
きっと、一部の界隈で流行しているんだろうと思い込んでいましたが、そうではなかったようです。
娘と話して、気がついたのは、私は時代に全くついていけてなかったこと。
もう若くないと感じる、今日この頃です。
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