<この体験記を書いた人>
ペンネーム:myb
性別:女
年齢:46
プロフィール:15年間の結婚生活に終止符を打ち、歩み始めたばかりのシングルマザーです。
2019年11月、保育園の個人面談に行きました。
こちらの保育園は「原則二人担任」というルールだったのですが、当時保育園年長だった我が子のクラスだけは担任保育士(40代後半)の「強い希望」により1人の担任で運営されていると聞いていました。
面談の機会は1年に1回なので貴重です。
我が子の様子の共有や、小学校入学に向けてどのような話が聞けるのが楽しみでした。
ですが、その面談で告げられたことは、我が子の作品を「処分した」という報告でした。
10月に作ったはずの作品を持ち帰ってこないことは気にはなっていました。
しかし、いつか持ち帰るなり、渡されるなりするものと信じていたので、そのことを知った私はとてもショックでした。
処分した理由は「何日も持ち帰らなかったから」。
我が子がそれをいらないと思っていたのか、持ち帰るのが面倒だったのか、かばんに入れるのを忘れたのかは分かりません。
ですが担任保育士は、いならいものと解釈し処分したとのこと。
私はその件について「親としてはそれは受け取りたかった」ことは伝え、面談を終えました。
保育園では大勢の子を見ているので、ちょっとしたトラブルはよくあることです。
でも、そういったことは他の保育士さんはすぐに報告してくれました。
その際にも「気を付けて見守っていきます」などの言葉をもらえていたので、安心してお任せしていました。
ですので、担任保育士から「処分しちゃってごめんねー。お母さんに渡せばよかったですよね」といった言葉がいつかあるのではないかと思ってしまいました。
しかし、そこから2カ月経っても、一向に担任保育士からの声掛けはありませんでした。
そして、卒園式直前のある日。
その日私は午前中のみで迎えに行きますね、とあらかじめ園に早退を伝えていました。
時間になり我が子を連れて帰ろうとすると、担任保育士から「もう帰るんですか? さようなら!」と言われました。
園に早退することを伝えていたのに、担任が知らないなんてと驚きました。
そしてこの時にようやく、担任保育士に問題があると確信しました。
この時はすでに卒園間際。
そこはなんとか穏やかに過ごしたいと思い、卒園式を終えて最終登園日まであと10日という時に、ついに私から保育園側に作品の話を持ちかけました。
すぐに、園長先生(60代女性)、担任保育士、私でお話する時間を作っていただけました。
しかし、そこで担任保育士から出た言葉は、子どもの思いにも私の思いにもまるで寄り添わないものばかりでした。
子どもがいらないと言ったのかと聞くと「言っていませんが、そう見えました」。
園長先生や他の先生には相談したのか聞くと「していません」。
なぜ私に聞かないで処分したのかと聞くと「お子さんの意思を尊重したので聞く必要はないと思いました」。
子どもだけではなく親にも聞くべきではないですか? と言うと「お子さんの意思を尊重しています」の一点張り。
しまいには「あれはほとんど私が作ったものです!」と言う始末。
勝手に論点をずらした主張に呆れてしまいました。
担任保育士との共同作品でもいい、我が子の作品は思い出として残したいと言う気持ちも伝わりませんでした。
園長先生は担任保育士の態度について謝罪はしてくれましたが、楽しかった園生活の最後に、気持ち良いコミュニケーションが取れなかったことは残念ですし、怒りが込み上げました。
後日談ですが、子どもがその時の作品を「どこだっけ」と探していました。
その時、私の心は再び痛みました。
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