<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:51
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる51歳自営業。
80歳になる父は20年以上、高血圧の薬を飲んでいます。
月初のある日、父が鼻血が止まらなくなりました。
前日の朝にも鼻血が出たと言っていたので、続くようなら連絡してと伝えていた矢先に父から電話がきたのです。
急いで駆けつけてみると、父は畳やタオルを血だらけにしてボタボタと血を流しながら、着替えようとしているではありませんか。
鼻血って、こんなに流れるように出るの?
そう心の中で呟いていると、ようやく着替えが終了。
ちゃんと話を聞くと、見ての通りで朝のお風呂からあがって間もなく出始めて、ご飯も食べられない勢いだとのことです。
突然のことで、家族の誰も何をどうすればいいのか分かりません。
病院に行くしかないと、父が近年お世話になった2つの病院に電話をしてみたのですが、耳鼻科がないのを理由に断られてしまいます。
耳鼻科? どこにある? 最後の手段で救急車を呼びました。
救急病院で診てもらうと、原因は高血圧で飲んでいる薬とのことでした。
薬の量や飲み方を調整すれば大丈夫と言われて、一安心です。
そして午後、主治医の元へ相談に行き、10年以上怠っていた血液検査もしてもらいました。
すると、ビタミンの不足、糖が少し高め、肝臓が悪くなっていると診断されました。
特に気になるのが肝臓だと言います。
そりゃ~毎晩3合も飲んでりゃ悪くなるわな、などと思いながら聞いていると、やはり先生もお酒の量を減らすように諭し始めました。
ビタミンが足りない事も考えると、このまま肝臓が悪くなっていくと脳梗塞などだけではなく、貧血も起こしやすくなると丁寧に説明してくれます。
タバコも1日に一箱吸っていますしね。
なのに父ときたら「無理」と言い捨てて、普段と同じ量の酒を飲み続けています。
食事は私も一緒なので、3合を2合に減らすように何度かお願いしました。
しかし、聞き流されてしまうので、せめてビタミンを多く摂れるようにと先生お勧めの野菜を増やしたところ、「多いんだよ」と私のお皿に移してくる始末。
流石に腹が立って母とキツく咎めてしまったせいか、何と言っても「ダメなら死ぬだけ」などとシレっと言います。
「好きにしろ!」と投げ出したい気分にもなりますが、やはり長生きはして欲しい。
父を動かすのが無理なら、「入っていないようで野菜が入ったメニュー」を考えたり、孫からの差し入れと言って野菜ジュースを渡してみよう。
小さな事でも工夫していこうと母と頑張っています。
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