「恩を仇で返す」とはこのこと⁉ 音信不通だった義弟の頼みを聞き、会社で採用した結果...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:おとうふ
性別:男
年齢:47
プロフィール:地方の都市で妻(43歳)と娘(11歳)と3人で暮らす、在宅で働く47歳の中年です。

「恩を仇で返す」とはこのこと⁉ 音信不通だった義弟の頼みを聞き、会社で採用した結果... 45.jpg

私(47歳)は現在は在宅で働いてますが、2020年まで勤めていた会社でのことです。

地方の小さな会社(従業員20名程)に勤務しており、部長という役職で勤務表等はもちろん、人事・経理なども社長に一任されておりました。

うちの会社は人数が少なく、50代60代の性格が落ち着いた人たちが多く活躍する職場でした。

従業員同士の人間関係は良好で、給料も大手の仕事を請け負ったりしていることもあり結構良かったのです。

5年程前、同じ街に住む義弟(当時36歳)が毎晩私の家に遊びにくるようになりました。

義弟は高校は卒業しているものの、人間関係が上手くいかず何度も転職を繰り返し、アルバイトをしていました。

しかも義弟は同じ街に住んでいながら実家にさえ何年も帰らず、実の姉である私の妻(当時38歳)からの電話もほとんどでない為、音信不通のような状態でした。

そういう義弟が毎晩私の家に来ては仕事の愚痴をこぼすので、何か裏があると思っていましたが、やはりしばらくすると私の会社で働かせて欲しいと言ってきました。

私も最初はやんわりと断っていましたが、毎晩のように訪れて来ては「自分の悪い所は直し、心機一転して人生をやり直したい」と懇願されます。

私の前だと義弟は愛想も良くとても素直でした。

今までの職場での環境が不遇だったのだと私も思うようになり、ちょうど1人欠員が出ていたこともあり、仕方なく会社に入れてあげることにしました。

入社してすぐ職場の人たちにも打ち解け、仲良くやっているようでした。

私もそれを見て安心していました。

しかし、入社して1カ月程経過した頃から、徐々に態度が変わっていきました。

仕事をある程度覚えてきた彼は、せっかく年配の人がアドバイスしても「はいはい」と小馬鹿にした態度をとるようになりました。

同じ位の年齢の仲間達に注意されると強い口調で「うるさい、そのぐらい知ってるよ」と逆ギレです。

入社当時は休みの日になると私の家に顔を出したりもしていましたが、私も職場での態度を注意するようになると、休みの日はもちろん、職場でも私を避けるようになりました。

半年が過ぎる頃には、孤立していくのに必死に抵抗するかのように、嫌いな人たちの悪口や会社への不満などを言いふらすにようになり、職場の人間関係も悪くなっていきました。

このままではいけないと思い、義弟に注意しました。

「入社した時の気持ちを思い出しなさい。周りの仲間と上手くやっていけないようだと退職も考えさせてもらうよ」

今までのこともあり、少し強い口調だったかもしれません。

すると次の日、社長の所に鬼のような顔で直談判しに行き、私の仕事への考え方や勤務表の作り方とかも間違ってると指摘したのです。

「もしクビにするなら訴えるし、自分は絶対に間違ってない」

そう話していたと聞かされた時、そんなことを平気で言える義弟の神経が分からず、頭が痛くなりました。

社長もすっかりあきれてしまい、これからどうしたものかと頭を悩ませていると、なんと義弟は翌朝出社してこなかったのです。

社長に直接電話をしてきたようで「今日で辞めるので後の書類とかは郵送でやり取りして下さい」と最後まで自分勝手な事を言って退職。

義弟にも呆れてしまいましたが、身内だからといって雇ってしまい、会社はもちろん従業員にまで迷惑をかけてしまった自分に本当に腹が立った出来事でした。

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