アラフィフ主婦ブロガーのマコさんによる連載第3回! 結婚20年、中高生の子供2人を持つ48歳のマコさんには、とても個性的な60歳の旦那さんが...。複数の収益不動産(アパートなど家賃が入る物件)を持ち、なんと50代でアーリーリタイヤをされた頼もしい旦那さんなのですが...超絶な「節約家」だそう。そんな「ドケチ夫」と暮らす日々をお届けします。
前回の記事:ヒィィ! 節約で電気を消した我が家に、夜な夜な現れる「白い顔」は...⁉/ドケチ夫との日々(2)
前回の最後に、「次回は、ドケチ夫が節約に執着しすぎて出費が大きくついたお話をします」と言っていたのですが、みなさんからのコメントで「なんで離婚しないの?」というお声があったので、内容をちょっと変更させてください。
あの時の言葉はどこへやら...「せんみつ」にうんざりです
みなさんは「せんみつ」という言葉をご存じでしょうか。
「密閉、密集、密接」...ちゃうちゃう、3密じゃありませんの!
せんみつというのは、「千三つ」とパソコンがちゃんと変換してくれる、実際にある単語なのです。
goo国語辞典によれば、こうあります。
1 《千のうち本当のことは三つしか言わない意》うそつき。
千のうち3つしか本当のことを言わない...。
これがまんま、夫に当てはまります。
「子供の面倒は俺が見るから」
「一人暮らしが長かったから、一通りの家事はこなせるから」
「子供の野球の当番は俺が行くから」
ぜーんぶウソでした!
そして...
「今ちょっと持ち合わせがないから、ここのお金、払っておいて。月末に返すから」
これも、かなりの確率で踏み倒されてきました。
「こないだ私が立て替えておいたこれこれのお金だけど、月末返すって言ってたから返してほしいんだけど」
そう言うと、彼の答えは決まってこう。
「記憶にございません」
そして、長く結婚生活を送ってきて、だんだん、わかってきたことがあります。
それは、彼は抜け目なく、私の忘れっぽさを狙って支払期限を遅めに言っているということ。
もともと適当な私でしたが、年をとるごとに忘れっぽさに拍車がかかってきていて...
あわよくば、そんな私が「彼にお金を貸したことを忘れてしまう」。
これに期待しているわけなのですね!
ひどいでしょう!<`~´>
でもおそらく、何度もこれで踏み倒されています。
(私も、仕方ないか...もうめんどくさい、って思っちゃうところがあったからダメでした)
ある時期から「これはまずい」とカレンダーにデカデカと、彼の支払うべきお金を記入し、何度も何度も、何度も彼に請求しますが...。
ほんと、10回、20回言って、ようやくしぶしぶお金を出してくる始末。
何度も何度も請求し続けるのは、ものすごくめんどくさく、つらい作業です。
なぜそれを家庭内で、夫に対して行わなければならないのか。
とてもとても、不満はあります。
不満?
そうです、夫に対しては、不満だらけです!
どうしてそんなに嫌なのに、一緒に暮らしているのか。
「なんで離婚しないのか」
今まで何度聞かれたことでしょう。
離婚はもちろんしたい! けど、できない理由があるんです...
「汚い老人」「モラハラ?」「ありえない」「そんな夫となぜ離婚しないで一緒にいるの?私には無理」
この連載に寄せられたコメントも、こういったものが多かったのでお話してみますね。
(離婚届はおそらく10枚以上書いて、破られてきました。)
離婚できない理由はいくつかあります。
1) 夫が離婚してくれない
ひとりで暮らすのが面倒なんでしょうね。そして、家族と一緒にいたい、と頑張る。
2)ここは私の実家だから『実家に帰らせていただきます』ができない
3)きっと別れても、悪びれずにまた帰ってきて、実質逃げられない
じゃあ、弁護士に依頼して、第三者に入ってもらえばいいじゃない。
こう言う方もいると思いますが...。
そこで出てくるのが、次の4番目の理由です。
4)私自身、歳を取って、家庭生活を回すのに疲れ切り、今、離婚する気力も体力もない
...これです。
遺産目当てってことでもないんです。
もちろんいざというときに彼が先に逝き、遺産が入ればうれしいですけど、今はもう、新しいことを何もしたくないことが、新しい行動を起こせない、一番の理由になっています。
(更年期になって、本当に疲れやすくなってしまったので...)
なんか、贅沢しているわけでもなく、リッチな生活とは無縁すぎて、「遺産」という言葉は、別の世界のように感じてしまっているんですよね。
お金持ちの実感は、私たち家族には全くなく、彼だけの感覚なので。
むしろ私は、月末のカードの引き落としにビクビクしている生活ですから。
ですがそんな私にも夢はあります。
「アラフィフだけど仕事をして、子供の成長とともに私もこの家を出る」というもの。
"せんみつ"の彼と一生添い遂げるより、ひとりで暮らせる老後を目指します!
今までは...ストレスの癒しのために使ったマッサージ代だの...ランチ代だの...
彼の目を盗んでは、むかし貯金していた自分のお給料や生活費から、ちょこちょこと出費を重ねてしまい、ほとんどヘソクリもない、切り詰め下手の私。
(もともともらっている生活費も決して多くはなく、ボーナスはないので、貯めても夏休みの旅行代などに消えてしまいます)
でも、もうゆっくり、のんびり、自分ひとりのために時間を過ごす方法を考えたいのです。
スタートは遅いのですが、私なりに次なる夢に向かって走り出しています。
「自分ひとりの人生」を模索するために...
実は最近、夫が「遠くの施設にいた要介護4の母」を家の近くの施設に強引に移動させました。
さらに「おふくろを家に入れてくれたら、毎月5万円出すから」と言われています。
さらにさらに、「おふくろの面倒は、全部俺がみるから、お前は食事だけ作ってくれればいいから」とも言われています。
し か し!
彼が面倒を看るなんて、全部ウソに決まってる! (ー_ー)!!
彼は"せんみつ"で、その時をうまく乗り切るためにウソをつくとわかっているから、私は、義母にはかわいそうだけど、絶対に首は縦に振りません。
結婚は、続けるのも大変。離婚するのも大変です。
どんな未来が待っているのかなんて、私だってわからない。
だけど、彼との老後は、さらに疲れそうな雰囲気がぷんぷんしています。
彼自身も、今からでも20代~30代のテレビに出てくる美人女優と結婚し、めくるめく生活を送るって毎日宣言してるし。
私はもう恋愛はこりごりだけど、子供の成長を見届けてから、自分ひとりの人生をさらに模索するために。
夫と一緒に老後を過ごさなくてもいいように、遅いっちゃ遅いけど、今からスタートします。
とりあえず、仕事しなくちゃな!と思って進んでいる今。
というわけで、明日、面接にいってきま~す♪
...ここ1か月で3社落ちたけど(@_@。
まあ当たり前のように、「お祈りメール」(企業からの不採用通知の俗称)にはめげますけどね...。
次回は我が家のエコバッグ事情、そして節約に執着しすぎた大きなツケのお話をさせていただく予定です。
【最初から読む】私、セレブ妻になるはずじゃ...60代ドケチ夫が我が家のトイレで行う「驚きの行動」/ドケチ夫との日々(1)
【まとめ読み】ドケチ夫の「驚きの生態」とは...⁉ マコさんの記事リスト
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