<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ビックママ
性別:女
年齢:42
プロフィール:四姉妹の母親。今回がはじめての受験。
私は四姉妹の母親(42歳)です。
長女(15歳)が高校受験の年になりました。
私にとって、そして家族にとって初めての受験の年である2021年。
いよいよ本番の時期になり、私は常にイライラするようになってしまいました。
その理由に気付いたのは受験日まで残り一週間程となったこ頃。
いつも早く寝てしまう娘が珍しく遅くまで勉強しているので、ココアを入れました。
娘から見て私は「勉強、いつ始めるのかな?」と、いつもタイミング悪く娘に話しかける口うるさい母親でした。
ですがココアを入れたその時だけは、表情も穏やかな優しい母親だったので、戸惑ったようです。
そしてココアを入れて穏やかに出せたこと、このことにすごく満足している自分がいました。
「私は夜食を作ってあげたかっただけなんだ! テレビドラマの様に!」
これに気づいてから、私がイライラしていた原因がいろいろと分かり始めました。
受験生としての理想の娘と現実の娘、受験生の親としての理想の自分と現実の自分に、大きな差があったから、私はイライラしていたのです。
私は頭の中を整理しました。
これは私の理想と、思い描いていた日々の生活です。
まずは、受験は中学3年・2020年の夏の吹奏楽部活引退後から2021年3月まで全力を尽くす。
次に、高校選び。
下に3人の妹たちがいるため、当然、志望校は公立。
そのために、本人も私もピリピリムード。
長女は塾に通わずに頑張っているので、夜遅くまで自宅で勉強の毎日。
そこで夜食や温かい飲み物を作って私は応援する。
以上が想像上の私でした。
受験生の親として(ドラマのように)夜食を運ぶ母親をあるべき姿を思い描いていました。
しかし現実は、新型コロナウイルスの影響で夏の吹奏楽部コンクールが中止。
部活は引退どころか3年次に活動さえできずに、自然消滅のような形になってしまいました。
メリハリのないまま受験モードに...というか全然受験モードになりません。
いつも以上に勉強するわけでもなく、本人もピリピリどころか部活への情熱がアイドルに移行してしまい、ヘラヘラしています。
それから私自身の考えもガラリと変わり、志望校を公立高校ではなく、私立高校へ変更しました。
2020年、ある私立高校で開始したオンライン授業などの素早い対応を見て、新型コロナウイルスへの対応は公立よりも私立高校の方が手厚いと感じたからです。
娘の高校生活を授業料が高い安いという金額のことばかりではありません。
娘の大好きな吹奏楽部をできるよう環境を確保したい、こんな状況下でも学びをとめない環境を与えてくれる高校を選びたいと強く思いました。
ガラリと変わってしまった今年度の受験状況。
公立志望でもなく、ピリピリムードでもなく、夜食も一回しかだせなかった...理想と現実が違いすぎて、どこかモヤモヤ&イライラしていた自分でした。
いまは受験日本番にむけて、娘の体調管理に気をつけているところです。
思い描いていた受験とずいぶん違うことにはなったけれど、娘が新しい道へ進むために私にできることは、私立高校の教育費を確保すること!
また、理想と現実はかけ離れていくかもしれないけれど、それには恐れず、前にすすんでいきます。
なるべくイライラしないように!
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