開かずの物置部屋は、捨てたはずの布団から包装紙までゴミの山! 義父の阻止でまたも処分できず...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ワンタック
性別:女
年齢:52
プロフィール:強烈な義父と義母と同居する関東在住のフルタイムで働く普通の主婦です。

開かずの物置部屋は、捨てたはずの布団から包装紙までゴミの山! 義父の阻止でまたも処分できず... 44.jpg

自宅には毎年片付けようとしては拒まれる、開かずの四畳半の部屋があります。

開かずの四畳半は義父の物だけがある物置部屋です。

毎年年末になると開かずの四畳半を片付けようと、あの手この手で物を捨てさせようとするのですが、義父にのらりくらりと交わされ、毎年そのままになっていました。

ところが今年はコロナの影響で主人の在宅勤務が多くなり、どうしてもあの開かずの四畳半を片付けて、主人の仕事場所を確保したいと思いたった私。

義父(80代)に例年より強く部屋の片付けをお願いしました。

天気の良い日を選び、ものすごく渋る義父を連れて数年ぶりに開かずの間に入りました。

埃っぽい部屋のカーテンと窓を全開にしてお日様の光を入れ、部屋の中が明るくなると、なんということでしょう!

粗大ごみに出したはずの古いちゃぶ台や、同じく粗大ごみに出した敷布団と毛布が目の前にあるではありませんか。

昨年は無かった大きな茶箱、引き出物が入っていた木箱、子供の漫画、お菓子が入っていた可愛い缶、誰から貰ったのか錆びて使えそうもない電動工具...。

狭い四畳半に「これでもか!」とばかりに整然とゴミが積み上げられた光景に眩暈がしました。

気を取り直して片付けようとするものの、事あるごとに義父が邪魔してきます。

先ず大物から片付けようと粗大ごみに出したはずのちゃぶ台を持ち外に出そうとすると、「誰か人が来た時に必要になる」と私を押しとどめます。

それなら粗大ごみに出したはずの布団を外に出そうとすると「買った時は高かった。お前は物の価値が判らない!」と怒りだします。

義父を怒らせず穏便に進めないと片付けられないため、とりあえず義父が怒らなそうな小さなものから片付けよう。

そして、足元にあった畳んだ包装紙が入っている紙袋を持つとこれが片手では持てない重さ。

包装紙を1枚取り出して広げると、モナ・リザの絵が印刷してあるデパートの包装紙です。

「これは高級デパートの包装紙だから、人に物を渡す時に包むのに使えるぞ」

義父はそう言いますが、そんな古い包装紙で包まれた物を渡された相手は「いつの時代の物だ!?」と逆に気味悪がられそう...とても使う気にはなりません。

今度は引き出物が入っていた墨で何か書いてある木箱の中身を見ると、その中にまた木箱、次の木箱を開けても同じように小さい空の木箱が入っています。

木箱のマトリョーシカは結局すべて空の木箱。

「今どき木箱はなかなかないぞ。こんなにあるのは家くらいじゃないか?」

「でもこんなには要らないでしょう。小さい木箱には入れるものもないし」

義父は自慢しますが、イライラしていた私はつい言い返してしまいました。

しかし、それが義父の逆鱗に触れたようです。

「お前は物の価値が全くわかってない! 出ていけ!」

私は物置部屋から追い出されて、片付けもそこで終了。

片付けは2021年の年末に先送りにされてしまいました...。

関連の体験記:目を疑うって、まさにこのこと。教師として真面目一筋で生きてきた78歳の父がパチンコ店に...
関連の体験記:義父母はこの先、生活保護!? 貯金もなく、年金も払っていなかった時期がある義両親
関連の体験記:入院した義母の着替えを取りに、初めて入った義母の寝室。そこで見た「白い箱の山」の中身は...

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

この記事に関連する「みなさんの体験記」のキーワード

PAGE TOP