やせっぽちだった私に、たくさんご馳走してくれた亡き義父。本当の娘のように思ってくれたんだね...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:しらたま
性別:女
年齢:46
プロフィール:暖かい地域在住ですが、今年は珍しく降雪し、銀世界で遊ぶ娘の写真や動画をたくさん撮影。良い思い出になりました。

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私は46歳、一つ年下の夫と、10代の娘と一緒に暮らしています。

義父は、私と夫が結婚した翌年に亡くなりました。

義父に私が初めて会ったのは、まだ私が大学生だった頃のことです。

義父は会うたびに食事に連れて行ってくれ、食べ切れないほどの料理をご馳走してくれました。

義父は自分では料理をしない人でしたが、いつも、近所でおいしいと評判の店に連れて行ってくれたのです。

当時は、食べきれなくて困ったなあと感じていました。

私は少食ではありませんし、食べ物に対する好き嫌いもほとんどありません。

それでも、義父がご馳走してくれる食事は、毎回とても量が多かったのです。

出された食事を残すことが嫌な私は、本当に必死になって食べていました。

もちろん、いつもおいしい料理ばかりでしたし、私は食べることが好きなので、義父には感謝していました。

そしてその頃、私は義父のことを単純に、お客さんに食事を振舞うのが好きなタイプの人なのかな、と思っていたのです。

しかし、実はそうではなく、義父には他に意図があったと聞かされたのは、義父が亡くなってからのことでした。

なんと義父は当時、私に栄養をつけて太らせようとしていたそうなのです。

亡くなった義父のことを話していた時に、義母から偶然聞いて、初めて知りました。

義父は背が高く、体格が良い人でした。

おまけに、私の夫を含めた義父の3人の子供は、義父と同じく全員体格が良かったのです。

一方の私は昔から痩せ型で、身長も平均程度。

そんな義父には私がやせっぽちでとても小さな女の子に見えたそう。

義父はそんな私を、もっと太らせて大きくしなければとの思いにかられたそうです。

自分は少ししか食べないで、私に毎回大量の食事を振る舞ってくれたのは、そのためだったのです。

「ゆっくりでいいから、たくさん食べなさい」

いつもそう言って、見守ってくれていた義父。

当時、そんな義父の思いを知るよしもありません。

もしかしたら大量の料理に、困った顔をしながら食べていたこともあったかもしれません。

もしそうだったら義父に申し訳ない気持ちです。

しかも、痩せの大食いの私は、食べても太りにくい体質です。

義父の私を太らせるという使命は、残念ながら達成できませんでした。

しかし、私も親になった今、子供にいっぱい食べて大きくなってほしいという気持ちはよく分かります。

ああ、義父もこんな気持ちだったんだな、私を娘のように思ってくれていたんだな...。

一生懸命食べる私を優しく見つめていた義父を思い出すと、今も温かくて嬉しい気持ちになります。

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