学生生活を謳歌し、卒業後はニート...。「あの時頑張っていれば...」お気楽大学生だった私が学んだこと

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:324
性別:女
年齢:38
プロフィール:旅行が趣味の主婦。

学生生活を謳歌し、卒業後はニート...。「あの時頑張っていれば...」お気楽大学生だった私が学んだこと 14.jpg

2021年、新型コロナウイルスの猛威はとどまることを知らず、ですね。

成人式が縮小・中止されたり様々なイベントもキャンセルになるなどをニュースで見る度、今の若い方がとても不憫です。

このコロナ禍で新卒採用を見送る企業も多々あるとかで、自分が就職活動していた頃をつい思い出します。

私が大学を卒業したのは2005年(当時22歳)で、今ほど厳しくはないかもしれませんが、就職氷河期だと言われていました。

友人は皆3回生の後半から、茶髪だった子は髪を黒く戻し、慣れないリクルートスーツを着てセミナーに出かけ、自分に合った業界、就職先を見つけようと必死に頑張っていました。

私は大学生活がとても楽しくて、卒業後の自分のビジョンがなかなか描けず、4回生になっても真面目に就活しよう、という気持ちに全然なれませんでした。

そもそも、何らかの志をもって大学に来ている子は、スタートの時点で私のようなタイプとは違います。

真面目に学業に励み、放課後はアルバイトで社会経験し、将来、就職したい企業で役立てようと資格をとるなど明確な目標がありました。

たまたまラッキーに大学に合格し、4年間遊ぶことにだけ全集中していた私。

大学に来ても講義には出ず友達とおしゃべりし、カラオケに行き、繁華街に出かけてはプリクラを撮ったりお茶したりクラブに行ったり1日中フラフラ。

アルバイトもろくすっぽせずに親の脛をかじり続けていました。

この差は大きく、「じゃあそろそろ就活するか」といきなり面接にいってもアピールできるところが何一つないのです。

「アルバイトでは社会で働く厳しさを体感し、新人バイトの教育や育成なども任せられていたので、もし御社に採用いただけたらこの経験を活かし...」

しっかりビジョンを持っていた子達はこんな格好いいことを言っていました。

はっきり言って当時の私は敬語もよく分かっていませんでした。

大体働くのが嫌いで就職すること自体が億劫でした。

面接も場数を踏めば、聞かれることも分かってきますが、何せ経験が伴っていない薄っぺらい口先だけのアピールはすぐに見破られます。

そして何より「ここで働きたい」という熱意など、その時の私からは到底感じられなかったことでしょう。

そりゃ採用される訳がありません。

そんなこんなで大学卒業後も家事手伝い、とか言いながら家事も一切手伝わないニートをしていました。

友人が皆就職してしまったため、1人フラフラしていても遊ぶ子がおらず、しょうがなく働きはじめて、これまでさまざまな職種を経験しました。

社会に出て、世間の荒波にもまれると、自分がいかに恵まれた環境にいたか、そして甘ったれた生活をしていたか痛感しました。

朝決まった時間に出社する、という当たり前のことさえつらかったです。

貴重な大学の4年間をただ遊ぶことだけに費やしたのは、それはそれで一生のうち、あんなに自由に過ごせることはもうないなとその時間が愛おしく感じます。

しかし、あの時真面目に頑張っていたら、また違う人生だったのかな、とふとした瞬間考えたりします。

しかし人生に「たられば」はありません。

今自分にできることを精一杯頑張るしかない...。

お気楽学生だった私が、さんざん苦労して得たこの教訓、月並みな言葉かもしれませんが、誰かの役にたったらうれしいです。

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