<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ゆり
性別:女
年齢:44
プロフィール:片づけが苦手な専業主婦。同い年の夫と2人の子どもの仲良し4人家族。実母との微妙な関係に悩む。
夫(44歳)には2人の兄がおり、72歳の義母は現在2番目の兄(48歳)の家族と同居しています。
同居のきっかけは、7年ほど前に義父が68歳で他界したから。
義両親は持ち家に住んでいたのですが、1人で住むには家が広いし、何より寂しいからということで、兄弟のうちの誰かが同居するという話になりました。
一番上の義兄は遠方に住んでいるので、二番目の義兄か夫のどちらかが一緒に住む方向で話を進めている中で発覚したのは、義母にはほとんど貯金がないという事実でした。
同居の一番の理由は、実はこれだったのです。
義父は亡くなるまで現役で働いていました。
収入が減ったため経済的に逼迫し、1人では暮らせなくなった義母は、同居を望んだのです。
義父は若い頃にタクシー運転手をしていました。
バブルの時代だったので、それはそれは羽振りが良かったようです。
詳しくは聞いていませんが、生活費として現在の価値でいうと40万円ほどをばさっと渡されて、残りは義父の好きにしていたということですから、相当稼いでいたということでしょう。
しかし義父母には貯金をするという考えはなかったようで、給料をきれいさっぱり使い切ってしまっていたのです。
子どもの教育費にも相当お金がかかったそうですが、それでも、貯蓄がほとんどないなんてあまりにも悲惨です。
義父母は夫婦仲がとても良くて、特に義父は他人にとても親切にする温かい人でした。
私も若い頃から散々お世話になっており、義父母は大切な人達です。
何とか同居をできたらと思いましたが、我が家も生活は決して楽ではありません。
2番目の義兄が賃貸住宅に住んでいたこと、世帯収入がうちよりも高いこと、看護師長として働いている奥様が義母に家事をしてもらえると助かるという理由で、義母との同居を承諾してくれました。
同居後、見ていると義母の肩身は狭そうです。
わずかながらの年金はあるのですが、古くなった住宅の修繕費や光熱費、生活費のほとんどは義兄が払っています。
同居してもらっているという気持ちからくる負い目で、孫の面倒に家事にと大忙しで働いています。
これではまるで家政婦さんのようです。
義母の言動からも、義母が思い描いていた幸せな同居生活とは違っているのではないかと感じてなりません。
私たち夫婦も40代半ばに差し掛かり、いよいよ本腰を入れて貯蓄に励みたいところですが、教育費というのはなんとお金がかかるものでしょう。
安心できるような貯蓄は全く出来ていません。
このままでは私達も義母と同じようなことになってしまうかも...。
お金があれば子供達の未来にも選択肢が増えます。
自分の思い描く「理想的な老後の生活」に少しでも近づけるためには、なんとしても頑張るしかないと、義母を見て思うのです。
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