<この体験記を書いた人>
ペンネーム:れもん
性別:女
年齢:45
プロフィール:2人の息子を持つシングルマザー。腰痛に悩みながらも、ハイキングが辞められません。
私は45歳のシングルマザーです。
18歳の長男と14歳の次男、そして私の両親(実父78歳、実母71歳)の、5人で約10年実家で暮らしています。
昨年の夏に断捨離を意識した時、我が家のテレビの多さに気が付きました。
家にあるテレビは全部で4台。
1人1台とまではいかないものの、これは結構な数なのではないかと疑問を持ち始めました。
部屋の数は全部で5部屋で、和室以外には全室設置してあります。
それなのに、私自身ここ数年まともにテレビを見てはいません。
たまに見るとしても好きな番組のみで、録画したものだけ自分のペースで見るというスタイル。
断捨離を始めると、急にテレビがどうしても邪魔に思えてくるのでした。
とはいえ両親は大のテレビ好きです。
一番大きなテレビはなんとも誇らしげに、リビングの広いスペースに堂々と鎮座しています。
そのテレビを家から放り出すことは、両親のことを考えると、あまりにも現実的ではありません。
そこでまず、自分の部屋のテレビを手放そうと考えました。
そういえば、最近テレビを付けたのはいつだっけ? と振り返ると、それは数カ月も前のこと。
ましてや何を見たのかなんて、全く覚えてはいませんでした。
自分で厳選して録画してきたテレビ番組さえも、しばらくの間は見る事ができずそのまま放置しています。
これでは何のために、狭い自分の部屋に大きなテレビが置いてあるのか分かりません。
少なくとも私の部屋のテレビはもう不要です。
そうやって頭ではこれをしっかりと理解してはいました。
ですが、いざ手放すとなると「本当に処分してしまって大丈夫かな...」という不安がよぎります。
なんだかんだ言っても、このテレビとは約7年の付き合い。
今まで散々ほったらかしだったくせに、これは情でしょうか。
それでもなんとかロジカルに気持ちを整理しながら、良く晴れた日曜日の午前中、テレビを中古ショップへ。
買取価格は2000 円でした。
「う~ん、安い」
とは思いましたが視点を変えて、必要としている他の誰かに使ってもらえるなら、このテレビもきっと幸せなはず。
そう思えば十分な値段です。
遂に私の部屋のテレビを手放すことに成功!
そして1週間後。
私は、あることに気が付きました。
「あれ...? 何も困らない...」
テレビを手放しても何の不便もなく、部屋が広々として開放感しかありません。
しかし、「捨てたこと」を後悔する気持ちは微塵もわきませんでしたが、違う後悔が頭をもたげてきました。
「こんなにも爽快なら、もっと早く手放せばよかった!!」
想像するのと実際行動に移すのとでは、こんなにも違うのかとも思いました。
近いうちにもう1台手放そうと思っています。
家族にはどのように話したら理解してもらえるか、今からあれこれ考えています。
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