「食べられるものがないの...」90代の義母が待ち望んだ食事会...ど、どうする!?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:チップ
性別:女
年齢:52
プロフィール:今年のお正月。いつもの楽しい食事会が危うく悲しい思い出になるところでした。

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90代前半の義母は現在介護施設で生活しています。

そんな義母は毎年お正月に我が家に帰ってきて、家族で食事をするのを何より楽しみにしてくれています。

そんな義母をもてなす料理は毎年お節。

ちょっと奮発して購入したお節をみんなで美味しくいただくのが、我が家恒例のお正月なのです。

そんなわけで、今年も疑うことなくその準備を整えていました。

しかし、これがまずかった。

ワイワイお節を楽しむ私たちを横目に、ほとんどお節に手をつけない義母の姿が。

どうしたのかと聞いてみると「ごめんね。せっかくだけど食べられるものがないの」と残念そうにつぶやきました。

どうやら、年齢を重ねた義母は年々食べられるものが減っていて、去年食べる事が出来た物でも、今年はそのほとんどを食べる事が出来なくなっていたのです。

食べられなくなった理由は、味の濃さ、硬さ、大きすぎること、お箸を上手に使えなくなったことからくる食べずらさなどなどで、1つではありませんでした。

これに気づかなかった私がうかつでした。

でも、義母が楽しみにしているお正月恒例の食事会を、悲しい思いで終わらせるわけにはいきません。

内心とても焦ったのですが、平静を装い「そかそか。何か見繕ってくるね~」なんて落ち着いたフリをしてキッチンへ。さっそく冷蔵庫とにらめっこしました。

幸い食材やらお惣菜の買い置きがたくさんあったので、何とかなりそうな予感が。

頭をフル回転させ、「お正月らしくて食べやすい、そして義母の体調にあう糖質低めのモノは何か」と考えた結果...。

柔らかめのご飯

野菜たくさんのお吸い物

ほぐしたブリの身とホウレンソウの小鉢

かまぼこと数の子とギンナンのあえ物

エビとホタテと金時ニンジンの小鉢

ローストビーフときゅうりのあえ物

りんごと栗の甘露煮

などを作って出してみました。

全部食べやすいサイズにカットしたりしっかり煮込んだりチンしてみたり。

高齢者向けに手を加えて出しましたので、パッとみて食べられると思ってくれたようで、ウソみたいに全部ペロッと平らげてくれました。

この時の嬉しそうな義母の笑顔に心底安心した私は、「買い置きバンザイ」と心の中でガッツポーズ。こうして我が家恒例の「お正月の食事会」を無事(?)終えることができました。

私たちの世代であっても、年齢を重ねることで「胃がもたれる」とか「味があわなくなった」などの理由で敬遠したくなる食べ物が増えていきます。

でも高齢になればなるほど、「食べられない」理由が深刻になっていくのだと思います。

今後はそのことを肝に銘じつつ、買い置きは多めに、アレンジできる食材を選んでおく、お惣菜も上手に活用、食べやすいサイズにカットは必須、柔らかさも必須などなど。

高齢者の義母が安心して美味しく食べられることを頭に置いて準備したいと思いました。

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