<この体験記を書いた人>
ペンネーム:向日葵
性別:女
年齢:52
プロフィール:脳梗塞の夫と二人の子供と暮らす、働くお母さんです。
生理周期が乱れ始めたのは、48歳に入って間もなくのことです。
それまでは、きちっと決まった日数で来ていたのに、早くなったり遅くなったりで、イライラする時が増えました。
「これは、まさか更年期?」と半信半疑でしたが、予想は的中。
掛かりつけの産婦人科で検査したところ、閉経が近いと言われ、大ショックを受けました。
その頃に悩まされたのが、大量の発汗です。
家にいる時は、マメに着替えもできるしシャワーも浴びることができるので、それほど困りませんが、問題は仕事中です。
私の仕事は食品製造関係で、頭に白いネット+頭巾をかぶり、更にマスクをします。
その上、服装は、普通の通勤着の上に白い上下の衛生服をびっちり着こみます。
職場内は温度管理されているので、少し寒いくらいですが、この時期私は猛烈な量の汗をかきました。
仕事が終わって作業着を脱ぐと、その下のTシャツは汗でグッショリ濡れていて、しぼれそうなくらいです。
夏場だったので、下着の形がくっきり浮き出てしまい、バッグを抱えてそそくさと帰ることもしばしばありました。
更年期には大量に汗をかくことがあると知識では知っていましたが、実際なってみるとおろおろするばかりです。
そんな時、60歳になる年上の同僚が、親身にアドバイスをしてくれました。
その同僚も、数年前に同じような症状で悩んだ経験があり、色々試したのだとか。
「ホルモンのバランスがくずれてイライラするから、なるべくリラックスできる時間を増やすといいよ」
そして、同僚が教えてくれたのが、呼吸法とお風呂の入り方です。
どちらも心と体をリラックスするための方法で、気負わずに楽しむ気持ちで取り組むと良いとのこと。
呼吸法といっても簡単で、1日に1回~複数回、できる範囲の回数で良いので深呼吸を実行。
同僚は、お風呂上がりや寝る前、トイレに入った時などに行ったそうなので、とりあえず簡単に取り入れられそうな、寝る前に行うことにしました。
座って胡坐をくんで目を閉じて、ゆっくり鼻から息を吸い込み、倍の時間をかけて口から息を吐き出します。
所謂、瞑想みたいな感じです。
何も考えずに、ゆったりリラックスすること3分間。
これを毎日続けてみました。
次に取り組んだのが、ゆっくり入浴です。
夜勤のパートをしているため、寝るのが午後から夕方の時間帯で、起きてからサッとシャワーだけですませてしまう事が多かったのですが、寝る前にゆっくりぬるめのお湯に浸かるようにしました。
「入浴剤も取り入れるといいよ」
との同僚のアドバイスで、発泡するタイプのラベンダーの香りの入浴剤を購入して、湯船にポチャリ。
「今までは、こんな風にゆっくり過ごす時間はなかったなぁ...」
しみじみしつつ、ゆっくり入浴タイムを満喫。
そして、寝る前の、呼吸法への流れで、心身ともにリラックスして就寝。
それまでは寝つきが悪かったのですが、だんだん、すっと眠れるようになりました。
肝心の、大量の汗かきの方はどうなったかというと、残念ながら、劇的な改善はありませんでした。
しかし、同僚が親身にアドバイスをくれたことと、リラックスできる時間をもてたことで、気持ち的にだいぶ楽になりました。
この2年後には閉経して、大量発汗することもなくなりましたが、それまで穏やかな気持ちで過ごせたと思います。
「これは多少の差はあっても誰もが通る道。どうせ通る道なら、そこに楽しみを見出したほうがいい」
この精神で、今も1日1日を過ごしています。
関連の体験記:あなた、母親の自覚はあるの? 長女が「17歳で出産した孫」を家族で育てている我が家だけど...
関連の体験記:「手伝いますよ」のひと言が命取り...44歳、義実家の町内会で「若手」と重宝される私の葛藤
関連の体験記:離婚して出戻った姉。70歳の母に3人の子供の世話をさせ、自分は漫画を読みふけり...
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。